沖啓介[ARTCOG (Artistic Cognification) プロジェクト|空想科学 Science Fictionと科学現実 Science Factで越境する未来]

明日、2月1日(水)から週イチセッション、沖啓介[ARTCOG (Artistic Cognification) プロジェクト|空想科学 Science Fictionと科学現実 Science Factで越境する未来]が始まります。
http://blanclass.com/japanese/schedule/20160201_want_ad/


30年後にはAIやネットワークが決定的に社会に根付き、現在の社会に準備されている職業や、もしかすると生き方自体が決定的に変化してしまうのではないか? と言われているけれど、たとえばロボティクスはもっと早く、ほとんどの仕事を自動化してしまい、15年後には現在の日本の職業の48%は消滅してしまう、という話まである。その読みだって、ちょっとしたアレゴリズムの変革が起これば、もっと早くに実現してしまうかもしれないというのだ。


日本のアニメーションが描き出す未来像は、こうした科学技術の変化に敏感で、かなり丁寧に近未来のテクノロジーのビジュアライズに成功していると思うのだが、世界観はどちらかというとディストピアに偏向していて、あまり明るい未来は想像できない。一方で、テック系のメディアが示す楽観的な未来像にもどこかしら不安も感じる。


その理由は、そうした未来で現在のアートに当たる文化的な役割がどう機能しているのかが、なかなか想像できていないのではないからなのではないのだろうか?


およそ半分の職業とともにアートを支えた多くの技術や形式もお役御免になるような気がするし、だからと言って、文化がない世の中は恐怖の世界に他ならないだろうから、今とは違った役割を今とは違う技術を駆使して発信されるのだろう。


そういうことを沖さんと昨年の夏、少しやりとりをした上で、今回のセッションをお願いした。アート系の人たちには受けないかもしれないね。と危惧しながらも、これまでにアートを拠点に考えてきたことも拠点にしつつ、今後のアートの役割を具体的に考えていきたい。


募集は締め切ったのだが、どうしても参加したいという方は、まだぎりぎり間に合いますので、ご連絡をください。


こばやしはるお