前回のナノスクールは、「寛容になるための音楽理論的アプローチ」を行いました。音楽から寛容なるためのヒントを得ようということで、いくつかの音楽理論を参考に考えた。
1つ目はモード奏法。モード奏法はコード進行よりもモード (旋法)を用いて演奏されるジャズの奏法で、1959年リリースの、マイルス・デイヴィスのアルバム「カインド・オブ・ブルー」で完成されたのだそうだ。
2つ目はポリフォニー。ポリフォニー は、複数の独立した声部(パート)からなる音楽のこと。ただ一つの声部しかないモノフォニーの対義語として、多声音楽を意味する。主旋律と伴奏という関係ではなく、すべての声部が対等な関係にある。(モード奏法、ポリフォニーの解説は杉田敦配布の資料より)
マイルス・デイヴィスを聴きながら、コード進行に縛られないアドリブから寛容について考える。そしてポリフォニーの音楽理論である多声音楽から、寛容を考える。
モードは抱えている雑多な思いの軌道から外れたところで思考すること。ポリフォニーは雑念を雑念のまま受け入れること。
やや無理やりかもしれないが、実際にこの理論を思考の方法に取り入れてみることはできそうだ。効果があるかどうかはやってみないとわからない。
これは、思考の実験であり実践でもある。
次回も寛容になるための実践は続く、、、。
みやざわひびき
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★月イチセッション
杉田 敦 ナノスクール《nano school #56》[How to be tolerant:寛容になるための方法 #6]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20181116/
https://www.facebook.com/events/452768018581708/
あなたの横を、いかにも先を急いでいる男が通り抜けてゆく。肩にかけているバッグがあなたにあたる。あなたはすこしよろめいてしまう。男は気づいている。男は振り向かない。遠ざかりながら、男の舌打ちが聞こえてくる。あなたは怒りがこみ上げてくる。あなたに為すすべはない。
あなたはどうして怒ってしまったのだろう。男には先を急ぐ理由があり、あなたは少し男の行手を塞いでいたのだ。いや、男にはこれといった理由もなく、あなたは十分、身を寄せていたのだとしてもだ。あなたは怒る必要はない。あなたはあなたの貴重な人生の時間を、そんなことのために費やすべきではない。あなたはちょっとだけ肩をすくめて、なんなら、振り向いて、後ろの人と笑い合ったっていいはずだ。
数学や語学、歴史学や社会学、そうしたものを学ぶのと同じように、わたしたちは寛容さを学ばなければならない。ナノ・スクールの第5期は、"How to be tolerant:寛容になるための方法"と名付けて、寛容について考えます。一年を通して、Fischli & Weissの"How to work better"のような標語を作成できたら素晴らしい。
※ナノスクールは完全予約制となります。 参加資格は、アート、あるいはそれに関連する分野の専門家、あるいは専門家を目指す人とさせていただきます。
日程:2018年11月16日(金)18:30〜
参加費:1,500円/学生 \1,000円(要予約)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2
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〈予約方法〉
ご予約は前日までにご連絡をお願いします。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉ナノスクール予約〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
上記の内容でイベント前日までに以下のメールアドレスに送信ください。こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。
info@blanclass.com
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杉田 敦 Atsushi SUGITA