4月5日(金)・7日(日)津田道子[オーディオ・ガイド#2]

今週土曜日のLive Artは津田道子が1年半ぶりの登場!

 

前回の出演は2017年11月に行った「オーディオガイド」。今回はその続編にあたる「オーディオガイド#2」。

 

オーディオガイドとは、主に展覧会などで、使われている補足的なサービス。無料〜500円程度で機材を借りて、展覧会場に貼られた番号などを手掛かりに、音声を聞きながら進んで行ける。アナウンサーやタレントが起用されたり、会場に展示されている作品のアーティスト本人がしゃべるようなドキュメンタリーなものもあって、意外と面白いものもある。

 

最近では、スマホを持っている人はアプリをダウンロードすれば利用できるサービスなどもある。

 

こうしたアプリを利用して、オーディオガイドのオルタバティブな使い道を模索し、「語りの音声」を聞きながら、展覧会や映像ではなく、blanClass周辺の実際の街を歩いたらどうなるか? というのが、前回の津田版「オーディオガイド」だった。

 

今回はその展開版で、参加者を募り、そのオーディオガイドのコンテンツから、津田さんと一緒につくってしまおうという企画。

 

というわけなので、4/5(金)はクリエイションの日。12:30集合、少し説明。13:00から周辺を歩く。14:00から場所を決める。言葉のルートマップをつくる。15:00からそれぞれテキストをつくって録音する。16:30からアプリにアップロードなどをして、17:00から、アプリを起動させて歩いてみる。周辺のお散歩を暗くなるまで…。18:00ぐらいに解散といった予定…。

 

そして現在はその参加者を絶賛募集中というわけなのです。

 

どういうことができるのかは試してみなければわからないのですが、MP3を聞きながら街を歩いたら、まるで映画でも見ているみたいな気持ちになるのだから、少し工夫をすれば、もっと面白い体験を導き出せるはず。

 

ぜひぜひ一緒にクリエイションに参加ください。

 

間に1日置いて、4/7(日)は、一般に公開。前回の「オーディオガイド」同様にお客さんは4/5につくられた「オーディオガイド」を聞きながら街を歩くというイベントになります。

 

そちらもどうぞよろしく…。


(小林晴夫)


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【blanClass放送室】
津田道子さんとお話ししました。4/5(金)の参加者を現在募集中。みんなでオーディオガイドを作ります。街歩きとオーディオガイドを組合せてどんなことができるか? 完成したものは4/7(日)に公開します。

2019/3/31/ 津田道子/blanClass放送室


2019/3/31/Michiko TSUDA/blanClass Broadcasting


2019/3/31/Michiko TSUDA/blanClass Broadcasting


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クリエイション(4/5)/公開(4/7)津田道子[オーディオ・ガイド#2]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190405-07/
https://www.facebook.com/events/2138748042873238/

 

風景を音声と一緒に見ると、確実に見え方が変わります。
オーディオ・ガイドは、美術館などで作品の理解を助けるものですが、2017年11月に発表した《オーディオ ・ガイド》は、風景を見ながら音声を聞いて、見え方を変えるガイドをする装置でした。今回《オーディオ ・ガイド#2》では、参加者と共に風景のオーディオ・ガイドをつくります。


5日(金)は参加者で、ルートとその道案内をつくり、歩く途中に聞くためのテキストをそれぞれ書いて、朗読、録音します。


7日(日)は、5日に制作した道案内を辿って歩きながら、オーディオ・ガイドを聞きます。(スマートフォンタブレットをお持ちの方は、充電して、お持ちであれば、イヤホンもあわせてご持参ください。)


どちらかだけの参加も可能です。

 

クリエイション日程:2019年4月5日(金)
集合:12:30 解散:18:00(予定)
参加費:1,700円(予約制)定員10名
集合:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2

 

公開日程:2019年4月7日(日)13:00ー18:00
所要時間:想定50分程度
入場料:1,200円(予約不要・5日の参加者は無料)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2
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予約方法:以下の内容でイベント前日までに以下のアドレスに送信ください。
こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉津田道子[オーディオ・ガイド#2]
〈本文〉1)4月5日 2)氏名 3)郵便番号 4)住所 5)メールアドレス 6)参加人数
〈アドレス〉 info@blanclass.com
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津田 道子  Michiko TSUDA
映像の特性にもとづいた制作を主軸に置き、映像、インスタレーション、パフォーマンス作品を制作している。5月26日まで「六本木クロッシング2019:つないでみる」(森美術館/東京)に参加。6月からアジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)のグランティとして渡米予定。
http://2da.jp

+night(2019_4-5)

f:id:blanClass:20190402162612p:plain

 

前回のチラシに、今年10月でblanClassの活動が10周年を迎えるにあたり、現在行っているプログラムの全てを 10月いっぱいで一旦休業するという内容の文章を寄せました。SNSにリンクも貼ったので、わずかな反応もあったものの、周知徹底とはいかず、まだまだ知らない人がたくさんいるようなので、年度が変わるタイミングで、あらためて告知をするつもりです。

 

休業まで残り8ヶ月。あまり時間がないことに気がつき、少しばかり焦ってきました。この8か月の間になにかできることはないかと、まず思いついたのが、このチラシに久しぶりに「+night」のロゴを入れてみることでした。

 

「+night」とは、初期メンバーだった波多野康介くんが命名。2009年から2011年までつかっていた週末イベントの呼称。ロゴのデザインは浅野豪くん。当時のチラシにも大きくタイトルとして配置していたものです。

 

2011年にBankART主催の「新・港村」というプログラムに3ヶ月出張をした折、建築やデザインを専門にしたチームに囲まれ、あまりにもわかりづらいと感じて、イベント名に「Live Art & Archive」をつけ足すことにしました。 翌年1月にはイベント名を完全に「Live Art」と改名したので、以来「+night」は封印していたのですが、初志を 思い出すために、チラシの上だけで復活させることにしました。

 

ほかにも動画の番組「blanClass放送室」で、これまでの活動を振り返った番組を考えているところですが、9月までのLive Artはつとめて通常通りに運営していきます。10月に入ってからいくつか10周年を記念して関連のイベントを計画中。そして、10月最後の土曜日のイベントはステューデントアートマラソンvol.15です。このチラシから参加者の募集もスタートします。それがとりあえずのフィナーレになります。

 

「Live Art & Archive」の「Live Art」の方は10月から休業に入りますが、「Archive」はWeb上で継続していくつもりです。その後、Web上で「Archive」だけではない発信ができると良いのですが、それはまた先の話…。

 

 

こばやしはるお(2019.4-5 チラシ掲載)

3月29日(金)杉田 敦 ナノスクール[寛容になるための方法 #10(最終回)]

2012年10月よりほぼ毎月開催してきたナノスクールも今回で最後ついに一応の終幕を迎えます!

 

私はスタッフとして多分2014年あたりから参加してきました。[そこにそれはない、あるのかもしれないけれど](2014年~)、[裸になること、左になること](2015年~)、[ブッダに会ったらブッダを殺せ](2016年~)、[How to be tolerant:寛容になるための方法](2018年~現在)というタイトルのテーマのナノスクールに参加し、消費や、政治思想、宗教思想、そして寛容について皆さんと考えてきました。そのどれもが、尻切れで、結論を出せないまま終わっていくものばかりでした。ただ、その姿勢がナノスクールのとても重要なポイントなのかなと、今になってみて感じています。結論ありきの、仮説を立てた実践ではなく、様々な事例から、それを真似したり、組み替えたりしながら、遊んでみること。それがナノスクールの実践なのだと思う。

 

先週のナノスクールで通常会は終了し、今回はblanClassで開催される最後ということで、これまでの振り返りや、今後のナノスクールについての発表、そして今回のテーマ「寛容になるための方法」の一応の成果である「寛容Tシャツ」の予約会などが行われる予定です。ほかにも何か起こるかも?

 

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カジュアルなパーティーに参加される気持ちで、ナノスクールの終わりの始まりを皆さんでお祝いいただけたら幸いです!

 

ぜひ、お誘いあわせの上、お越しください!

 

 

みやざわひびき

 

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月イチセッション
杉田 敦 ナノスクール《nano school #60》[How to be tolerant:寛容になるための方法 #10(最終回)]

http://blanclass.com/japanese/schedule/20190329/
https://www.facebook.com/events/308705696477125/

 


あなたの横を、いかにも先を急いでいる男が通り抜けてゆく。肩にかけているバッグがあなたにあたる。あなたはすこしよろめいてしまう。男は気づいている。男は振り向かない。遠ざかりながら、男の舌打ちが聞こえてくる。あなたは怒りがこみ上げてくる。あなたに為すすべはない。


あなたはどうして怒ってしまったのだろう。男には先を急ぐ理由があり、あなたは少し男の行手を塞いでいたのだ。いや、男にはこれといった理由もなく、あなたは十分、身を寄せていたのだとしてもだ。あなたは怒る必要はない。あなたはあなたの貴重な人生の時間を、そんなことのために費やすべきではない。あなたはちょっとだけ肩をすくめて、なんなら、振り向いて、後ろの人と笑い合ったっていいはずだ。


数学や英語、歴史学社会学、そうしたものを学ぶのと同じように、わたしたちは寛容さを学ばなければならない。ナノ・スクールの第5期は、"How to be tolerant:寛容になるための方法"と名付けて、寛容について考えます。一年を通して、Fischli & Weissの"How to work better"のような標語を作成できたら素晴らしい。

 

※ナノスクールは完全予約制となります。 参加資格は、アート、あるいはそれに関連する分野の専門家、あるいは専門家を目指す人とさせていただきます。


日程:2019年3月29日(金)18:30〜
参加費:1,500円/学生 ¥1,000円(要予約)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2
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アクセス:京浜急行「井土ヶ谷」駅の改札出て正面の信号わたりすぐを左折、一つ目の交差点を右折、二つ目の角を左折、三井のリパーク後ろ、blanClass看板がある細い段々を上がって右の建物2階
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〈予約方法〉
ご予約は前日までにご連絡をお願いします。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。

〈タイトル〉ナノスクール予約〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
上記の内容でイベント前日までに以下のメールアドレスに送信ください。こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。
info@blanclass.com

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杉田 敦 Atsushi SUGITA
美術批評。オルタナティヴ・スペース art & river bankディレクタ。女子美術大学教授。最近の著書に、『静穏の書』、『ナノ・ソート』(共に彩流社)、『アートで生きる』(美術出版社)、『リヒター、グールド、ベルンハルト』(みすず書房)、『inter-views』(美学出版)がある。作品に"critics coast"(越後妻有アートトリエンナーレ, 2009)など、キュレーションにポルトガルの現代美術展『極小航海時代』(JAM)などがある。また、批評タブロイド紙 "+journal" の編集、アーティストの増本泰斗と、ディスカッション・プロジェクト"Picnic"も行っている。

3月30日(土) ★★シリーズ SakSak#11 小宮 麻吏奈[地球でキャンプをする:人間という光と空間がどこへむかうか考える]

330日のSakSak#11は、ゲストに小宮 麻吏奈さんを迎えます。

 

小宮さんは、ブランクラスでは岸井大輔さんの「始末をかく」での出演がありますが、ソロでのイベント出演は今回が初めて。

 

始末をかくのときにもやっていた「小宮花屋」というお花屋さんや、「野方の空白」というスペースの運営なども行なってきた人で、単に何かを作る、という意味での作品制作から少しはずれたところでの活動も、積極的に行なっている。

 

そんな彼女が今回やるのは、キャンプファイヤー

先日の放送室でも火起こしに挑戦してみたのだけれど、当日も、まずは集まった人で火を起こすことから始める模様。

 

最近はまたキャンプの流行りも復活していて、1人で行うソロキャンパーなんかも結構多い。

一方でキャンプファイヤーといえば、もっと大人数で、大きな焚き火を囲んでその周りで踊ったりしながら、お互いの交流を深めるようなイメージがあるから、少人数のグループで行うキャンプとは少し目的が違うのかもしれない。

 

ある出来事に反応して、人が集まって来てそこで交流したり、場が生まれたりするというようなことで考えると、いつものブランクラスもそもそもがキャンプファイヤーみたいな場所なのだろうけれど、その場所で小宮さんがどんなことを仕掛けようとしているのか、あるいはどんな出来事としてキャンプファイヤーが立ち上がるのか、その辺のことは火を起こしてからでないと分からなそう。

 

火があるところに生き物が集まるのか、生き物が集まるところに火が生まれるのか、どちらが先かは分からないけれど、集まることでできるキャンプファイヤーを、ぜひ起こしに来てみてください。

 

のもとなおき

 

 

先日収録した放送室も一緒にご覧ください。

2019/3/22/小宮 麻吏奈/blanClass放送室


2019/3/22/Marina Lisa KOMIYA/blanClass broadcasting

 

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SakSak#11 小宮 麻吏奈

地球でキャンプをする:人間という光と空間がどこへむかうか考える|キャンプファイヤー

blanClass ウェブページ http://blanclass.com/japanese/schedule/20190330/

facebook イベントページ https://www.facebook.com/events/590876061325929/

 

地球に住みながら、1日だけ地球にキャンプをしてみます。

太陽というキャンプファイヤーを囲み、太陽系の副産物としての「人類」という空間と光が、この先どこへ向かうのかを、地球のブランクラスにキャンプをしながら考えてみようと思います。

寝袋をお持ちの方はご持参下さい。

 

日程:2019330日(土)

開場:19:30 開演:20:00 解散:翌8:00

料金:2,000円(ドリンク別)

会場:blanClass横浜市南区南太田4-12-16

https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2

企画:野本 直輝

 

アクセス:京浜急行「井土ヶ谷」駅の改札出て正面の信号わたりすぐを左折、一つ目の交差点を右折、二つ目の角を左折、三井のリパーク後ろ、blanClass看板がある細い段々を上がって右の建物2

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小宮 麻吏奈 Marina Lisa KOMIYA

1992年にアメリカで生まれ、7歳より日本在住。「人類における新しい生殖の可能性」を自身の身体を起点とした複数のメディアを通して模索している。これまでの主なプロジェクトに、「小宮花店」という花屋の経営や「野方の空白」というスペースの運営など。現在は都内の更地にて家のない「庭」と、その「庭」を映画に落とし込むプロジェクトを始動。

HP https://www.marinalisakomiya.com/

 

SakSak

SakSakでは、誰かが発する表現を手掛かりに、その先を一緒に考えながら、その思考を交換することができる場の可能性を模索します。そのために取り敢えず、粗くてもろい、隙間だらけの場を想像してみる。(野本直輝)

https://saksak.localinfo.jp

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3月23日(土)大久保あり[《Grey Horizon Means Death》のための]

今週土曜日のLive Artは大久保ありがソロでは2年ぶり3回目の登場。

これまでの2回は、クライミング、ザイルパーティーと、山のシリーズの延長線上にある、行為が扱われた実験だった。

 

今回は、《Black Circle is Nothingness》、《white cube is Emptiness》に続くシリーズの集大成《Grey Horizon Means Death》のための習作的な位置づけのワークショップを行う。

 

このシリーズはモダンアートが前世紀の初頭に掲げた象徴的な幾何学や抽象の持つ純粋でとても美術的なイメージと、欧米において拡大解釈された東洋の、例えば禅の思想、さらにその後の経済社会が消費し尽くしたごちゃ混ぜ(パスティーシュ)に今日的なイメージが重なった後のあり方を、さらに引いたところから言葉遊びに再挑戦するような試みか?

 

今回の《Grey Horizon Means Death》では、これまでの「Nothingness」や「Emptiness」に似て、さらに強い意味を持つ「Death」という言葉が現れている。そこには本気で空虚さを語ることの恥ずかしさを指摘しつつ展開したきたシリーズに、また別のシリアスさを探すような作業をしているのかもしれない。

 

当人にとっても、「死」は手強い概念らしく、そこに重ねられた様々な意味やイメージが、思った以上に多様で、重くも軽くも、美しくも醜くくも転ずる様に戸惑いながら楽しんでいるよう。

 

ワークショップでは、ありさんがつくったアンケートに答えるところから始まり、ちょっとした作品づくりまでが試みられる。

 

山のシリーズでは背中にあった「死」を今度は手元に引き寄せて考えてみよう。

 

 

こばやしはるお

 

――

 

【blanClass放送室】
大久保ありさんと3/23(土)のイベント「《Grey Horizon Means Death》のための」について、そのテーマにもなっている「死」の意味についてお話をお聞きしました。

 

 

2019/3/17/大久保あり/blanClass放送室


2019/3/17/Ari OOKUBO/blanClass Broadcasting

 


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「死」をつくるワークショップ大久保あり[《Grey Horizon Means Death》のための]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190323/
https://www.facebook.com/events/307241933253232/

 

一昨年、《Grey Horizon Means Death》というタイトルの作品を2019年に制作~発表することを予告した。
だけども、「死」は、全ての者が当事者であっても、その自らの経験から検証することができない。思索を試みても視点が常にスライドし、なかなかの難題。
ともかく、今回は「死」という観念を目に見え手に取れるかたちにすることを参加者とともに以下の行程でやってみる。

 

1.「死」のアンケート
2.「死」の散歩 / 拾いもの
3.「死」のピース制作
4.「死」のプレゼンテーション / 講評会

 

参加者の「死」のピース制作中に「死」のアンケートを基にしたインタビューを行う、また、大久保による現段階での理解を発表する予定。

 

18:00-18:20 アンケート記入
18:20-18:50 散歩
18:50-20:20 制作/インタビュー/プレゼン(大久保)
20:20-20:45 リビュー

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日程:2019年3月23日(土)
開場:17:30 開始:18:00
入場料:1,500円(ドリンク別)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2
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大久保あり Ari OOKUBO
2001年ロンドン芸術大学チェルシーカレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン修士課程修了。近年の主な個展《I’m the Creator of This World, You’re One of Materials Existing in the Universe》(2018、Sprout Curation、東京)、《WHITE CUBE is EMPTINESS》(2018、ガレリア・フィナルテ、愛知)、《BLACK CIRCLE is NOTHINGNESS》(2016、ガレリア・フィナルテ、愛知)、《クリテリオム90『美術館の幽霊』》(2015、水戸芸術館)など。グループ展に《引込線2017》(所沢市給食センター、埼玉)、《MERZ》(2017、HAGIWARA PROJECTS、東京)、《われらの時代:ポスト工業化社会の美術》(2015、金沢21世紀 美術館)など。

3月29日(金)杉田 敦 ナノスクール[寛容になるための方法 #10(最終回)]

2012年12月14日から始まりましたナノスクールですが今回とその次をもってblanClassでの活動は終わりになります。


そこで3月のナノスクールは、22日(金)と29日(金)の二週にわたって開催します。22日は通常通りのナノスクールで29日は何か最後にふさわしいことをやりたいと杉田さんと話していました。29日の詳しい内容については来週の今頃告知をおこないたいと思います。


さて、1月のナノスクールを思い出してみることにする。
このテーマのもとになった、Peter Fischli and David Weissの「HOW TO WORK BETTER」という作品がある。これは作品タイトル通り10個の”上手に働く方法”をスイスのオフィスビルにプリントするというものだ。

 

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その10か条は以下の通りです。


1. DO ONE THING AT A TIME|いちどにひとつのことをしよう
2. KNOW THE PROBLEM|問題を知ろう
3. LEARN TO LISTEN|聞くことを学ぼう
4. LEARN TO ASK QUESTIONS|質問することを学ぼう
5. DISTINGUISH SENSE FROM NONSENSE|無意味から意味を区別しよう
6. ACCEPT CHANGE AS INEVITABLE|変化を避けられないものとして受け入れよう
7. ADMIT MISTAKES|まちがいを認めよう
8. SAY IT SIMPLE|かんたんに言おう
9. BE CALM|おだやかに
10. SMILE|笑おう


ナノスクールでも「HOW TO BE TOLERANT - 寛容になるための方法」をつくろうということで、寛容になるための10か条の作成に取り組みました。
そしてできたものが以下になります。


HOW TO BE TOLERANT

1.
2.
3. LEARN TO LISTEN
4.
5.
6.
7. ADMIT MISTAKES
8.
9. BE CALM
10. SMILE


「HOW TO WORK BETTER」から3.4.7.9.10だけそのまま残し、あとは時間内に思いつかなかったのでそのままになっています。今後ほかの番号も埋めたいなと思いながら、Tシャツを作りました。受注生産ですが、作れるらしいんで、ほしい方は今週か来週のナノスクールにお越しの際に宮澤か杉田さんまでお声かけください。

 

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それでは、blanClassで行われる最終ナノスクールぜひぜひお越しください!

 


みやざわひびき


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月イチセッション
杉田 敦 ナノスクール《nano school #59》

[How to be tolerant:寛容になるための方法 #9]

http://blanclass.com/japanese/schedule/20190322/

https://www.facebook.com/events/2172885249692650/


あなたの横を、いかにも先を急いでいる男が通り抜けてゆく。肩にかけているバッグがあなたにあたる。あなたはすこしよろめいてしまう。男は気づいている。男は振り向かない。遠ざかりながら、男の舌打ちが聞こえてくる。あなたは怒りがこみ上げてくる。あなたに為すすべはない。
あなたはどうして怒ってしまったのだろう。男には先を急ぐ理由があり、あなたは少し男の行手を塞いでいたのだ。いや、男にはこれといった理由もなく、あなたは十分、身を寄せていたのだとしてもだ。あなたは怒る必要はない。あなたはあなたの貴重な人生の時間を、そんなことのために費やすべきではない。あなたはちょっとだけ肩をすくめて、なんなら、振り向いて、後ろの人と笑い合ったっていいはずだ。
数学や英語、歴史学社会学、そうしたものを学ぶのと同じように、わたしたちは寛容さを学ばなければならない。ナノ・スクールの第5期は、"How to be tolerant:寛容になるための方法"と名付けて、寛容について考えます。一年を通して、Fischli & Weissの"How to work better"のような標語を作成できたら素晴らしい。

※ナノスクールは完全予約制となります。 参加資格は、アート、あるいはそれに関連する分野の専門家、あるいは専門家を目指す人とさせていただきます。

 

日程:2019年3月22日(金)18:30〜
参加費:1,500円/学生 ¥1,000円(要予約)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2
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〈予約方法〉
ご予約は前日までにご連絡をお願いします。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。 〈タイトル〉ナノスクール予約〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
上記の内容でイベント前日までに以下のメールアドレスに送信ください。こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。
info@blanclass.com

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杉田 敦 Atsushi SUGITA
美術批評。オルタナティヴ・スペース art & river bankディレクタ。女子美術大学教授。最近の著書に、『静穏の書』、『ナノ・ソート』(共に彩流社)、『アートで生きる』(美術出版社)、『リヒター、グールド、ベルンハルト』(みすず書房)、『inter-views』(美学出版)がある。作品に"critics coast"(越後妻有アートトリエンナーレ, 2009)など、キュレーションにポルトガルの現代美術展『極小航海時代』(JAM)などがある。また、批評タブロイド紙 "+journal" の編集、アーティストの増本泰斗と、ディスカッション・プロジェクト"Picnic"も行っている。

3月16日(土)飯島剛哉 [昇天]

今週土曜日のLive Artは飯島剛哉がソロでは5年ぶりの登場。

 

ソロでは本当に久しぶりだが、その5年の間にも、岸井大輔「始末をかく」のシリーズなどでいろいろなパフォーマンスを展開してきたので、blanClassではおなじみのアーティスト。

 

blanClassだけでなく、いろいろなところに不意に出没しては展覧会やらパフォーマンスを展開している。

 

展覧会の作品やパフォーマンスに共通しているのは、飯島剛哉が収集したいくつかの、ものやことを組み合わせて、それらが繰り広げるトランスフォームを仕立てあげること。

 

それはさながらタカラトミートランスフォーマーのごとくに、無理やりのように組み合わされて、それぞれの履歴とはまったく別の様相を持って、見るものになんとも言えない感触を植え付ける。

今回のイベントはワークショップとうたっているものの、参加者と共に変形をしながら目的地に辿り着こうとする、ある種のパフォーマンスのようなことを考えている気がする。

 

そういえば一昨年の12月に中野区の野方というところで行われた、外島貴幸との2人展『いっちふいっち』で「スーパー幽体離脱マシーン」という謎の体験型作品に挑戦したことがあるのだが、本人が醸す寄る辺ない雰囲気のせいか、独特な進行のせいか、体験した私もいたたまれないような気持ちに襲われて、思わず幽体離脱してしまうという作品だった。

 

今回のタイトルになっているのは「昇天」。ワークショップに参加する途中には、いつの間にかどこかに昇ってしまうかもしれない…。


こばやしはるお

 

――

 

【blanClass放送室】
3/16(土)のゲスト、飯島剛哉さんと今回のワークショップ「昇天」についてお話をしました。こちらもご覧ください。

 

2019/3/5/飯島剛哉/blanClass放送室


2019/3/5/Gohya IIJIMA/blanClass Broadcasting

 

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ワークショップ

飯島剛哉 [昇天]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190316/
https://www.facebook.com/events/306764069961458/


手を伸ばせば必ず昇天できます。ちょっとしたコツで誰でも簡単にマスターできる。経験豊富な講師がスムーズにて手ほどき。体はあなたが考えているよりとっても敏感。未知の天国に達せばきっとそこがパラダイス。


日程:2019年3月16日(土)
開場:14:30 開演:15:00
入場料:1,500円(ワンドリンク付)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2
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アクセス:京浜急行「井土ヶ谷」駅の改札出て正面の信号わたりすぐを左折、一つ目の交差点を右折、二つ目の角を左折、三井のリパーク後ろ、blanClass看板がある細い段々を上がって右の建物2階
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飯島 剛哉 Goya IIJIMA
美術作家。2004年、Bゼミ修了。2015年から別府、清島アパート在住。近年は、「カブリキグルマリ」(紙屋公民館、2016)、「いっちふいっち」(野方の空白、2017)、「始末をかく」(BUoY、2018)などに参加。
gohyaiijima.com