3月15日(金)アートでナイト#7[美術教育]|笠原恵実子

 日増しに春らしくなっていくこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今週3月15(金)19:30-21:30にブランクラスで開催します”アートdeナイト#7”のご紹介です。


 10月いっぱいでブランクラスが休業に入ることを受けて、私が行ってきましたアートdeナイトも今回が最終回となります。長い間アメリカに住んでいた私が日本に住むことになり、気楽にアートを話せる機会が激減したことを憂いて開催させて頂いていたアートdeナイトですが、毎回参加して頂いた方々とご飯を食べながら色々な触れ合いや対話があり、アーティストとして大変興味深くインスピレーションを得ていました。こういった機会がなくなるのは残念ですが、ブランクラスの新しい船出を思い、スタッフの方々にしっかり休養をとっていただくことを願うのみです。


 さて、最終回のお題は「美術教育」です。私が日本の美術教育に関わることになって早5年が過ぎましたが、この間驚くほどの違和感や齟齬を感じ、私は現状に大きな疑問を持っています。もっと自由にアートを語ることがどうしてできないのだろう、そしてこんな簡単なことが何故ここでは実現できないのだろう、と。もちろん、日本のヒエラルキーに根ざした社会が、自由自体を受け付けない土壌であることは大きな原因であるでしょう。しかし、日本の美術教育に疑問を持ちながらも、しょうがないこととして受け入てきた人達は多く、また、教育に関わる前の私もそうですが、自由に作品制作や批評を行える立場にいる人達にとって、問題を意識してはいてもその根深さが理解できないレベルであり、結局多くの意識的人々の情報共有がうまくいっていないのです。


 今回のアートdeナイトでは、私は限られたアートクラブメンバーだけが持つアートの自由についてではなく、もっと日常的な、社会の自由に根ざしたアートとその関係を皆さんと考え、なんとか滞った情報共有の回復を試みたいと思っています。私同様日本の美術教育へ疑問を持ち問題提起をされている、“石膏デッサンの100年”著者の荒木慎也さんと、“彫刻1:空白の時代” 著者・編集・出版の小田原のどかさんお二方もお呼びし、短い時間にどこまで可能かはわかりませんが、皆さんとの対話を試みながらこの問題について一緒に考えていきたいです。


 是非周りの方々にもお声がけをいただき、最終回のアートdeナイトに奮ってご参加ください。当日は軽食を用意されておりますので、軽くパーティーに参加するような気持ちでいらっしゃってください。みなさんとお会いできるのを楽しみにしています。


かさはらえみこ(2019.03.12)


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特別セッションアートを共に語る会|

笠原恵実子 アートでナイト#7[美術教育]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190315/
https://www.facebook.com/events/2193864040875424/

 

今回が最後となりますアートでナイト、最終回のお題は「美術教育」として、“石膏デッサンの100年”著者の荒木慎也さん、“彫刻1:空白の時代”著者・編集・出版の小田原のどかさん、御二方の参加をお願いし、みなさんとご飯を食べながらディスカッションを試みたいと思います。日本の美術の現状につきまとう不自然な感覚は、作品制作をする作家のみならず、それを企画する人たち、鑑賞をする人たちにも共有されるところでしょう。文部省美術教育、美術予備校教育、美術大学教育が絡んで形成される、総体としての「美術教育」、そこに私たち個々が抱く齟齬を対象化できないか、と考えています。もちろん世界中どの地域であれ抱える状況と問題はあり、日本特殊論として批評が成立するべきではありませんが、この四年間ほど日本の美術教育に関わったものとして、学生、社会人、美術に関わる全ての人とこのお題を共有したいです。ぜひ奮ってご参加ください。

 

日程:2019年3月15日(金)19:30ー21:30
入場料:1,500円/学生:800円(ドリンク別)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2
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アクセス:京浜急行「井土ヶ谷」駅の改札出て正面の信号わたりすぐを左折、一つ目の交差点を右折、二つ目の角を左折、三井のリパーク後ろ、blanClass看板がある細い段々を上がって右の建物2階
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笠原 恵実子 Emiko Kasahara
アーティスト。初期は身体を通じて女性と社会との関係性を考察する彫刻作品を制作。近年は性別や宗教、国籍や言語など社会を規定する制度とその状況についてフィールドリサーチを実施し、その記録を元に制度の曖昧性を示唆する作品を多岐に渡る手法で制作している。主な展示に、PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015、ヨコハマトリエンナーレ2014、『キュレトリアル・スタディズ04笠原恵実子−inside/outside新収蔵作品を中心に』(京都国立近代美術館、2010)、シドニービエンナーレ(2004)、光州ビエンナーレ(2001)など。

3月9日(土) ★★シリーズ SakSak#10 うらあやか[おどる墓石 その2 /(ちぎれたみみず)(筒のような身体)]

今週の土曜日はSakSak#10、ゲストはアーティストのうらあやかさんです。

 

うらさんは、blanClassが引込線に出張したときに、僕がゲスト出演をお願いしてイベントをやってもらっていて、そのときがblanClassでの初出演。

そして今回は、SakSakへの初出演です。

 

うらさんの作品には、観客が巻き込まれたり、出演者と鑑賞者が入れ替わったり、ごっちゃになったりするような仕掛けが必ずあって、単純に何かを見たり聞いたりするだけでは終わらせてくれない、というか始まらない、ちょっとした共犯っぽさがある。

 

今回のイベントは「おどる墓石」シリーズその2

その1では、うらさんが指示出し役となって、鑑賞者の中で21組のバディを作って、相手の身体の特徴や動作の癖を観察し、自分の身体で再現する、ということをした。

このときは、見た目だけで相手の身体のことを想像しないといけなくて、しかもそれを自分の身体で再現するという、そもそも入れ替え不可能な自分と他人の身体に対するアプローチとしての、あきらめにも似た「超観察」を迫られる、そんな体験だった。

 

その2では、何やら粘土を使って、また少し別のところにアプローチする実験を準備しているそう。

タイトルの続きにある、(ちぎれたみみず)と(筒のような身体)は今回のイベントのイメージでもあるらしく、放送室ではその辺のことをいろいろと話してくれた。たとえばいくつか出てきたものをあげると、「物体と魂」「部分と全体」「死と生」みたいなこととか。

 

うらさんがいろんな人を引き込みながら、いろんなものをひも付けながら試行する過程で、あっちゃこっちゃしている様子がそっくりそのまま作品になっていくところが面白いのだけれど、今回当日は何がどの様になるのか、始まるまで全くわかりません。

とはいえやっぱり、そこに集まる誰かがいないと始まらないので、少しでもご興味のある方はぜひ足をお運びくださいませ。

ゆるーく共犯始めましょう。

 

のもとなおき

 

先日収録した放送室も併せてご覧ください。

2019/2/22/うらあやか/blanClass放送室


2019/2/22/Ayaka URA/blanClass Broadcasting

 

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SakSak#10 うらあやか

おどる墓石 その2 /(ちぎれたみみず)(筒のような身体)パフォーマンス、ディスカッション

blanClassイベントページ 

http://blanclass.com/japanese/schedule/20190309/

Facebookイベントページ 

https://www.facebook.com/events/226223128317163/

 

「二つに切られてもいずれの部分も動いているみみずの、仏性はどこにあるのか?」この禅問答は気になるが、それはそれとして・・。死んだ身体を自身の身体に仮設して、そこへ言葉をあてる日にしようと思います。

「おどる墓石」は 、思弁的に自分の生に触る時間を作る連作です。その1では他人の身体を着るレッスンをやりました。その2では身体を分解することについて粘土を使ってアプローチします。
身体のちぎれた部分が動く時、魂は分裂しているかもしれない。つつ、トン ネル、管、何かが通ったりする器官の集合が感情を持っていることについて。

 

日程:2019年3月9日(土)

開場:19:00 開演:19:30

料金:1,800円(ワンドリンク付き)

会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)

https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2

企画:野本 直輝

 

アクセス:京浜急行「井土ヶ谷」駅の改札出て正面の信号わたりすぐを左折、一つ目の交差点を右折、二つ目の角を左折、三井のリパーク後ろ、blanClass看板がある細い段々を上がって右の建物2階

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うらあやか Ayaka URA

1992年神奈川県生まれ、武蔵野美術大学油絵学科卒業。 相反する物事(例えば集団と個人、演者と観客、過去と現在等)を反転若しくは攪拌する装置としての作品を目指す。HP https://urayaka.jimdo.com/

SakSak

SakSakでは、誰かが発する表現を手掛かりに、その先を一緒に考えながら、その思考を交換することができる場の可能性を模索します。そのために取り敢えず、粗くてもろい、隙間だらけの場を想像してみる。(野本直輝)

https://saksak.localinfo.jp

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2月23日(土)山城大督[行為と記録|物質と映像|右手と左手]

今週土曜日のLive Artは1年と2か月ぶりに山城大督の登場。blanClassではこれが7回目の出演になる。

 

1回目から4回目ぐらいまでは、アーティストとして自身が抱えている映像というメディア、特に「カメラ」を強く意識して、撮影されるべき「出来事」の創出と、そこに居合わせてしまうハプニングの衝撃のようなものに拘泥していたように思う。

 

ところが2015年に行った5回目のパフォーマンス作品《LOST IMPRESSION / ロスト・インプレッション》では、映像というメディアにとどまらず、もっと根本にある感覚や知覚、体や脳の関係、人と人の関係の不思議さ、偶然の面白さ、といった、より抽象度の高い経験を参加者たちと一緒に確認するような集いになった。

 

6回目の前回のイベントでは、「ロスト・インプレッション」で試したことがさらに展開して、新しい表現や認知を考察する「センサリーメディアラボラトリー(SML)」というリサーチプロジェクトを行った。

 

これは、blanClassのいたるところにテキストによる指示書と何かしら「モノ」が置かれていて、参加者がそれを順番に経験していく。それぞれ、ある一つの感覚だけに集中して体験するという仕組みだった。

 

先日、改めてそのあたりの経緯を聞いてみたところ、当初は、映像に記録される事柄を改めて見ることと、現実に経験している事柄をその時に感じることと、記憶をたどることなどの間にあるズレのようなことに興味を持ちつつ、逆に、撮られることによって初めて必然性を持つつような事柄や行為に関心を寄せていたのが、カメラには絶対に収まらないような、「感覚」を映像メディアのように再生することの可能性に、関心が移っていたっというのだ。

 

VR(仮想現実)とか、AR(拡張現実)とか、MR(複合現実)のような、最近のヴァーチャル技術の開発で試みられているようなものにも似ている欲望なのかもしれないが、どうも同じではないようで、まずは、いろいろと実験を重ねて、考えを巡らせているというところなのだろう。

 

さて、今回は前回のセンサリーメディアラボラトリー的な実験を、もう一度記録するという試みでもあるようで、例えば微細な感覚のように記録の難しい経験を何とか再生できるような、何かしらの仕掛けを試すということなのだろうか?

 

ちょっと見てみないと、どうなるのかよくわからないが、いわゆるヴァーチャル体験ではないようなので、ぜひ皆様もお越しいただいて、参加してみてほしい。

 
 

こばやしはるお

 

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【blanClass放送室】2/23(土)のゲスト山城大督さんと[行為と記録|物質と映像|右手と左手]についてお話しします。

 
2019/2/18/山城大督/blanClass放送室

2019/2/18/Daisuke YAMASHIRO/blanClass Broadcasting 

 

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公開制作+展示+セミナー|山城大督[行為と記録|物質と映像|右手と左手]http://blanclass.com/japanese/schedule/20190223/https://www.facebook.com/events/219398315676721/

 


この10年。行為や出来事を、どう記録して再生し追体験させるかを考えてきた。行為や出来事のサイズを変化させてみたり、行為を延命させ記録物と並列させたり、記録することを行為としてみたり。今回のblanClassでは、その最小の単位の「行為と記録」を、右手と左手を使って制作し展示する事とする。夜にはセミナーを実施する。

日程:2019年2月23日(土)14:00ー19:30 公開制作と展示19:30ー20:30 セミナー入場料:1,600円(ワンドリンク付)会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2

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山城 大督 Daisuke YAMASHIRO

1983年大阪府生まれ。名古屋市在住。映像メディアの時間概念を空間やプロジェクトへ応用し、その場でしか体験できない《時間》を作品として展開する。2006年よりアーティスト・コレクティブ「Nadegata Instant Party」を結成し、「MOTアニュアル2012:風が吹けば桶屋が儲かる』(東京都現代美術館、2012)、「あいちトリエンナーレ2013」など全国各地で作品を発表。主な展覧会に森美術館六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」、ナムジュン・パイク・アートセンター「Wrap around the Time」展。第18回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品受賞。

http://the.yamashirostudio.jp/

2月16日(土)・17日(日) 眞島竜男[山と群衆(大観とレニ)/四つの検討]

blanClassでのTPAMフリンジ参加作品2つ目は、眞島竜男「山と群衆(大観とレニ)/四つの検討」。
 
 
この作品は一昨年(2017)12月にblanClassで初演されたパフォーマンス作品の再演です。ただし今回はTPAMフリンジに参加するということもあり、現在飛躍的に進化をし続けているGoogle翻訳による、英語翻訳を加えたTPAMバージョンです。
 
 
一度、元々の脚本をGoogle翻訳してから、正確さを期する? ために、さらにGoogle翻訳をかけて日本語に戻して、再編集をしているそうで、イングリッシュネイティブの人が見ても、日本語ネイティブの人が見ても、ある種のおかしみを感じる仕上がりになるのかもしれません。
 
 
お話は4話完結のシチュエーションコメディー。横山大観レニ・リーフェンシュタールが、それぞれに描いた山々に込められた想い、国家の宣伝を芸術家として担ったこと、彼、彼女の表現に翻弄された群衆がテーマになっている。近代の芸術とナショナリズムが創造した歪んだ歴史に、強く関心を持って、これまで、さまざまなアプローチから作品を作ってきた彼にして、まさにぴったりの題材なのだが…。
 
 
物語は雪深い山小屋から始まり、山小屋に居合わせたレニと大観が繰り広げるドタバタコメディーが、スーファミRPGのような8ビットの世界で繰り広げられていくのだ。
 
 
初演のさいはクリスマス近くの公園であったっため、ツリーの飾りが溢れたパフォーマンスだったのだが、今回はバレンタインデーの数日後、この冬一番の寒さの中で、さて? どんなパフォーマンスが見られるのか、初めての人も、もう見た人も、必見の名作です。
 
 
こばやしはるお
 
 
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【blanClass放送室】
 
2019/2/11/眞島竜男/blanClass放送室
眞島竜男さんをお迎えして[山と群衆(大観とレニ)/四つの検討]についてのQ&AをGoogle翻訳でお届けします。
 
 
2017/12/18/眞島竜男/blanClass放送室
こちらは[山と群衆(大観とレニ)/四つの検討]初演の前に放送した予告編インタビューです。(インタビュアー:小林晴夫)
 
 
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TPAMフリンジ2019参加作品/シチュエーション・コメディ
|眞島竜男[山と群衆(大観とレニ)/四つの検討](TPAM 2019 version)
 

日本の画家、横山大観(1868-1958)とドイツの映画監督、レニ・リーフェンシュタール(1902-2003)が、山と群衆をめぐって繰り広げるシチュエーション・コメディー。全4話。
 

日程:2019年2月16日(土)・17日(日)
16日(土)開場15:00 開演15:30/開場:19:00 開演:19:30
17日(日)開場15:00 開演15:30
上演時間:約50分(予定)
料金:一般 2,500円/TPAM登録・特典:2,000円 
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予約方法:以下の内容でイベント前日までに以下のアドレスに送信ください。
こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉[山と群衆]予約
〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
〈アドレス〉 info@blanclass.com
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TPAM 2019(www.tpam.or.jp/2019)に参加するblanClassのアンソロジー、Live Art & Archive Anthology #4 on TPAM Fringe 2019の中で行っています。
チケットは以下からも購入いただけます。
https://www.tpam.or.jp/program/2019/?program=blanclass
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眞島 竜男 Tatsuo MAJIMA
-アーティスト。写真、ビデオ、パフォーマンス、粘土など、多様なメディアを用いた作品を制作。近年の発表に、「岸井戯曲を上演する #9」(blanClass、2017年)、「岡山芸術交流2016」(岡山県天神山文化プラザ、2016年)など。 YouTubeで「今日の踊り」を更新中。
「今日の踊り 2016年以降」http://bit.ly/2hVQxIQ
「今日の踊り 2018年以降」https://bit.ly/2Iu1zEw
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国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2019(TPAM) 
http://www.tpam.or.jp/2019
 

blanClass Anthology #4 on TPAM Fringe 2019

blanClassはTPAMフリンジ2019(2月9日〜17日)に参加します。今回はblanClassを実験場として、思考と試行を展開している2組のアーティスト、高山玲子と眞島竜男をお招きしました。

 

TPAMフリンジに参加するにあたって、高山玲子さんは昨年に引き続き、ゴーストプロジェクトの展開版となる「建物の演劇」に挑戦。

 

眞島竜男さんは一昨年の12月にblanClassで発表した「山と群衆(大観とレニ)/四つの検討」の再演。英語翻訳を加えたTPAMバージョンでの参戦です。

 

どちらもさらなる実験に挑戦した意欲作。

 

現在絶賛予約受付中です!!

ご来場をお待ちしております。

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▶予約方法 以下の内容でイベント前日までにメールにてご予約ください。

〈件名〉イベント名〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)郵便番号 4)住所 5)メールアドレス 6)参加人数
〈メールアドレス〉
info@blanclass.com

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チケットはTPAMからも購入いただけます。またTPAMに参加登録すると、TPAMのほかの公演などでも特典があります。↓
https://www.tpam.or.jp/program/2019/?program=blanclass

 

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国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2019(TPAM) 
TPAM(ティーパム、国際舞台芸術ミーティング in 横浜)は、同時代の舞台芸術に取り組む国内外のプロフェッショナルが、公演プログラムやミーティングを通じて交流し、舞台芸術の創造・普及・活性化のための情報・インスピレーション・ネットワークを得る場です。1995年に「芸術見本市」として東京で開始し、2011年より「創造都市」横浜で開催。近年はアジア・フォーカスを強化し、アジアとの共同製作にも参画。20年以上の歴史を経て、アジアで最も影響力のある舞台芸術プラットフォームのひとつとして国際的に認知されています。
http://www.tpam.or.jp/2019

 

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★TPAMフリンジ@blanClass スケジュール
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2月9日(土)・10日(日)・14日(木)・15日(金)高山玲子[ハイツ高山]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190209/
https://www.facebook.com/events/228367294762712/

2月16日(土)・17日(日) 眞島竜男[山と群衆(大観とレニ)/四つの検討]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190216/
https://www.facebook.com/events/980089028842624/

 

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【blanClass放送室】
これは眞島竜男[山と群衆(大観とレニ)/四つの検討]初演の前に放送した予告編インタビューです。

[山と群衆(大観とレニ)/四つの検討]5つのQ&A(インタビュアー:小林晴夫)

 


20017/12/17/TatsuoMAJIMA/blanClassBroadcasting

2017/12/18/眞島竜男/blanClass放送室

「ハイツ高山」高山玲子

こんにちは。告知をします。
宣伝が嫌いです。でも宣伝をしないともしかしたら観に来てくれるかもしれない人に届かないかもしれない、逆か、もしかしたらこれを目にして観に来てくれる人がいるかもしれないから宣伝をするのか、いやもっとか、宣伝をすることでこの作品を観に来てくれた人が、この作品と出会ってそこで何かを受けとったりまた返してくれたりそんな作用が起きて、それは言うなればわたしとその人が出会うってことで、知らなかったわたしと知らなかったあなたが作品を通じて出会い繋がって一歩先に進む、かもしれない、そんなことを願って祈るようにわたしは作品を作っています。

2月、新作を発表します。タイトル『ハイツ高山』と言います。
ハイツ=高台『高台高山』ってなんやねん、って感じなんですけど、これは建物名みたいなもので、今回は「建物の演劇」を作ってみようと思い、取り組んでいます。
「建物の演劇」ってなんなんでしょう、もう3ヵ月くらいずっと頭を抱えてましたが、ようやく目指すべき方向が見えてきたところです。
目指すべき方向は見えたけど、やっぱりなんだかわからないものになりそうで、でもなんだかわからないものを作りたいからしょうがないんです。
そのなんなんだかわからないものを見てわたしは驚きたいし、どきどきしたいんです。
それが本当に出来たら、それはきっとみんなも驚くことになるだろうし、そんな「演劇」生まれたら面白くないですか?

今回は、こんなわからんわからん言ってるわたしと制作を共にしてくれている協力者たちがいます。
昨年の『皆 私 私 食』以後、もう一人でやりたいことを実現させるのは難しいかもしれないと感じました。
仲間が欲しいと願っていたところ、各所で出会った方たちと話しをし、承諾をもらい今作に参加をしてもらっています。
彼らはわたしの”わからん頭”の中を覗いては、丁寧に掬い上げるような作業をしてくれています。
これまで思い描くだけで実現不可能だったことが、範疇にある。これはすごい事、NOはないOKで進む(ないのは予算だけ、これは今後の課題...)。
この作品に今まで出来なかった事を全部詰め込んでしまいたいと思ってやってます。

わたしはわたしのやりたいことを継続させていく為に、仲間を見つける為に、作り続ける為に、より良い世界を手に入れ生き抜く為に、作品を発表します。

その過程でもあり、今出来ることの全てが『ハイツ高山』にあります。

開場時間が長いですが、昼には昼の、夜には夜の面白さがあると思います。
一度ご来場頂ければ再入場が可能です。

長くなりましたが、心から多くの皆さんに観に来て頂きたいです。
そして願わくばわたしの仲間に加わってください。

最後に、こんなよくわからんわたしにいつも作品を作らせてくれるblanClassには感謝しかありません。ありがとうございます。

では、お待ちしてます。

 

高山玲子

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★TPAMフリンジ2019参加作品
インスタレーション・シアター|高山玲子[ハイツ高山]

場所の持つ〈記憶〉を演劇にすることは可能か。
会場となるblanClassは、1967年に設立した現代美術の私塾「Bゼミ」を前身に持つ美術の実験場である。
この場所を架空の廃アパートと仮想し、blanClassに潜在する〈記憶〉と透かし合わせ上演を試みる。
恐らくは“ゴースト”が現れるであろうこの作品の位置付けは、“ゴースト”シリーズ第2弾《ゴーストハイツ・シアター》である。

 

作・構成・出演 高山玲子
装置 新美太基
撮影・編集 前澤秀登
ドラマターグ・翻訳 中田博士
グラフィックデザイン 一野篤

日程:2019年2月9日(土)13:00-18:00
10日(日)13:00-21:00
14日(木)13:00-21:00
15日(金)13:00-18:00
所要時間:約40分(目安)
料金:一般 2,000円/TPAM登録特典:1,500円

予約方法:以下の内容でイベント前日までに以下のアドレスに送信ください。
こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉[ハイツ高山]予約
〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
〈アドレス〉 info@blanclass.com

 

TPAM 2019(www.tpam.or.jp/2019)に参加するblanClassのアンソロジー、Live Art & Archive Anthology #4 on TPAM Fringe 2019の中で行っています。
チケットは以下からも購入いただけます。
https://www.tpam.or.jp/program/2019/?program=blanclass

 

高山 玲子 Reiko TAKAYAMA
美術家/俳優/体メンテナンス体操講師。主に境界線(演者/観客・あなた/わたし・あの世/この世)に注視し、これらの見えないラインを、可視化・表象することで起こりうる認識のズレなど、人の数だけ答えが違うことをみんなで面白がれるような作品制作を行なう。近年の活動は、観客自身が書き起こした“終焉の時”を上演する『ゴーストライター』、音楽家との共同による“音楽を演劇にしてみる”、映像作家との共同による“映像を演劇にしてみる”など。

https://reikotakayama.tumblr.com/

 

国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2019(TPAM)
TPAM(ティーパム、国際舞台芸術ミーティング in 横浜)は、同時代の舞台芸術に取り組む国内外のプロフェッショナルが、公演プログラムやミーティングを通じて交流し、舞台芸術の創造・普及・活性化のための情報・インスピレーション・ネットワークを得る場です。1995年に「芸術見本市」として東京で開始し、2011年より「創造都市」横浜で開催。近年はアジア・フォーカスを強化し、アジアとの共同製作にも参画。20年以上の歴史を経て、アジアで最も影響力のある舞台芸術プラットフォームのひとつとして国際的に認知されています。
http://www.tpam.or.jp/2019

 

 

2月9日(土)10日(日)14日(木)15日(金) 高山玲子 [ハイツ高山]

今年もblanClassはTPAMフリンジに参加します。

そして昨年に引き続き、高山玲子さんに公演をお願いしました。

今回は、blanClassの場所・建物が持つ記憶と「ハイツ高山」という架空の記憶が入り混じったような、演劇になるようです。

 

高山さんは建物に演じてもらう、と言っていました。

建物になにかあるのでしょうか、じっと、部屋に座って考えてみましたが、どういうことだろう、よくわかりません。

こちら側の受け取り方、感じ方次第のような気もします。

そもそも、建物の演劇を見る私が、その建物の中に居るために、全体像を一度に見ることができないのです。

これは問題です。どう見ればいいのでしょうか。

 

高山さんの作品(実験)はいつも、こういう感じかな、という印象とは、なんかちょっと違う、という感じを持つのです。

印象と実際が違うなんて当たり前のようなのですが、そういうことでもないのです。 (あれ、そうなのかな?言い切った割に自信がなくなってきた)

 

今回も、建物の演劇を高山さんが少し建物の替わりに?演じたりもするようなのですが、それは単なる擬人化ではなさそうなのです。

その「あれ?なんかちょっと違うぞ。」というのがなんなのか。

今回は、公演時間が長いので、ゆっくり考えてみようと思います。

 

テキストを手に大体所要時間が40分、もちろんさっと見てもいいし、もっとゆっくり過ごしていただいて構いません。

一旦外に出て、外から見ることもできます。

是非何が行われるのか、私の知る限り初めての「建物の演劇」を体感しに来てください。


【blanClass放送室】
準備中の高山さんにお話を聞きました。


2019/1/23/ReikoTAKAYAMA/blanClass Broadcasting

 

あべしょうこ

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★TPAMフリンジ2019参加作品
インスタレーション・シアター|高山玲子[ハイツ高山]

 

場所の持つ〈記憶〉を演劇にすることは可能か。
会場となるblanClassは、1967年に設立した現代美術の私塾「Bゼミ」を前身に持つ美術の実験場である。
この場所を架空の廃アパートと仮想し、blanClassに潜在する〈記憶〉と透かし合わせ上演を試みる。
恐らくは“ゴースト”が現れるであろうこの作品の位置付けは、“ゴースト”シリーズ第2弾《ゴーストハイツ・シアター》である。

 

作・構成・出演 高山玲子
装置 新美太基
撮影・編集 前澤秀登
ドラマターグ・翻訳 中田博士
グラフィックデザイン 一野篤

日程:2019年2月9日(土)13:00-18:00
10日(日)13:00-21:00
14日(木)13:00-21:00
15日(金)13:00-18:00
所要時間:約40分(目安)
料金:一般 2,000円/TPAM登録特典:1,500円

 

予約方法:以下の内容でイベント前日までに以下のアドレスに送信ください。
こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉[ハイツ高山]予約
〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
〈アドレス〉 info@blanclass.com

 

TPAM 2019(www.tpam.or.jp/2019)に参加するblanClassのアンソロジー、Live Art & Archive Anthology #4 on TPAM Fringe 2019の中で行っています。
チケットは以下からも購入いただけます。
https://www.tpam.or.jp/program/2019/?program=blanclass

 

高山 玲子 Reiko TAKAYAMA
美術家/俳優/体メンテナンス体操講師。主に境界線(演者/観客・あなた/わたし・あの世/この世)に注視し、これらの見えないラインを、可視化・表象することで起こりうる認識のズレなど、人の数だけ答えが違うことをみんなで面白がれるような作品制作を行なう。近年の活動は、観客自身が書き起こした“終焉の時”を上演する『ゴーストライター』、音楽家との共同による“音楽を演劇にしてみる”、映像作家との共同による“映像を演劇にしてみる”など。

https://reikotakayama.tumblr.com/

 

国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2019(TPAM)
TPAM(ティーパム、国際舞台芸術ミーティング in 横浜)は、同時代の舞台芸術に取り組む国内外のプロフェッショナルが、公演プログラムやミーティングを通じて交流し、舞台芸術の創造・普及・活性化のための情報・インスピレーション・ネットワークを得る場です。1995年に「芸術見本市」として東京で開始し、2011年より「創造都市」横浜で開催。近年はアジア・フォーカスを強化し、アジアとの共同製作にも参画。20年以上の歴史を経て、アジアで最も影響力のある舞台芸術プラットフォームのひとつとして国際的に認知されています。
http://www.tpam.or.jp/2019