9月24日(日)[手紙にのせて]について|及川菜摘

「手紙にのせて」という作品は、手紙を書いてポストに投函し、
時間をかけて届けるお土産型作品です。


手紙というのは、特定の相手に対して情報を伝達するための文書のことです。


給食センターに私はこれまで入ったことがありませんでした。
引込線の下見に訪れた時に初めて中を知りました。
そこにあったのは、大きな釜や長く太いパイプ、給食を作るための道具や機械たちでした。


いま、引込線2017が開催し、この空間には各作家の作品が置かれています。
作品は給食センターに置かれています。
給食センターが本来の姿から変装しているのです。
しかし、その変装した姿の給食センターにも本来と変わらない部分が隠れています。


私は、それらを写真に撮りポストカードにしました。
今日の日の出来事を旅先であるこの会場から手紙を書いてみませんか?
その手紙は時間をかけて宛先に届きます。


おいかわなつみ


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★@引込線2017
お土産型作品及川菜摘[手紙にのせて]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20170924/
https://www.facebook.com/events/626926031031267/


旅先からお気に入りのポストカードを選んで、あの人へ手紙を書こう!
今日を手紙にのせて、わたしがいつか届けます。


日程:2017年9月24日(日)10:00-17:00
場所:引込線2017展覧会場内(埼玉県所沢市中富1862-1 旧所沢市立第2学校給食センター

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及川 菜摘 Natsumi OIKAWA

  • 1995年生まれ。東京造形大学映画専攻在学。主な活動『ユーリー・ミラー・ファジー・ファンタジー–抑圧と解放の実験室–』(愛知県名古屋)『岸井戯曲を上演する#4』(神奈川県・blanclass)。

https://natsumioikawa.tumblr.com/

Z-ゼット-で注目するについて|宮川知宙

2017年3月に任天堂から新しいハード、『Nintendo Switch』が発売されました。ローンチタイトルは『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』で、発売前のプロモーションビデオを動画サイトで偶然目にし、小・中学生の頃にゲームに明け暮れていた時のことが思い出されました。(※1)


1998年12月、サンタという謎の人物が私と姉に与えてくれたのは「ニンテンドー64」というゲーム機で、当時私は5歳でした。それから数年間、私たち姉弟は64で遊ぶことになります。
その中で最も印象に残っているタイトルの一つが「ゼルダの伝説 時のオカリナ」です。


1998年に発売されたそのゲームは、いわゆる箱庭3Dアクションゲーム(※2)の先駆け的存在として広く知られています。その「時のオカリナ」の中では特筆すべき一つのシステムが提案されており、それが今回引込線のイベントで扱う「Z注目」です。


Z注目はプレイヤーが画面内のオブジェクトを選びロックすることで、対象物に対してまっすぐに進めたり、攻撃を外さなくなるシステムのことで、時のオカリナ以降の多くの3Dアクションゲームに類似のシステムが搭載されることになります。(※3)
前述の今年に発売されたタイトルにも類似のシステムが搭載されています。


98年以降の3Dアクションゲームを体験したことがある人の殆どが、このシステムを自然に理解していますが、98年以降に3Dアクションゲームを全くやっておらず、3DCG世界での立ち振る舞い方がわからない人とは共有しづらく、説明がとても難しいものでもあります。今回のイベントでは、Z注目に関するレクチャーやデモンストレーションを行います。現実の身体を使いながら、旧給食センターにある様々なオブジェクトにZで注目をしてみましょう。



※1 最新のゲームがどの様なものなのか興味が湧いた私は、Nintendo Switchを購入しようと思ったが、購入予定日当日に左手の指の骨を折り意気消沈。その後、動画サイトのプレイ動画を見ることで満足してしまい、購入には至らず。


※2 プレイヤーが3DCGの世界を自由に動き回れる「オープンフィールド」という概念が日本に持ち込まれた際、ゲーム雑誌では、3DCGで構築された風景やゲームプレイを意味する語として「箱庭」と訳された。


※3 プレイヤーが対象となる物体を任意にロックし、対象物に向かって確実に移動したり、矢などの飛び道具を確実に当てることを可能としたシステムである。従来の3Dアクションゲームでは敵に攻撃を当てるために細かい照準補正を必要とし、プレイヤーキャラクターを動かすことそのものを難しく感じるプレイヤーもいたことから、その対応策として考案されたもので、対象が隠れることが無いようにカメラワークもセミオートで補正されるため、プレイヤーキャラクターの位置の把握や敵との間合いを取ることが容易となる。このシステムによって、3Dアクションの難点とされていたカメラワークと操作性の問題が大きく改善され、以後多くの3Dアクションゲームに類似したシステムが搭載されることとなった。(Wikipediaより)


みやかわともひろ

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★@引込線2017
デモンストレーション/レクチャー岡本大河+宮川知宙[Z-ゼット-で注目する]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20170923/
https://www.facebook.com/events/114052745936565/


1998年に任天堂が提案し、以降の3Dアクションゲームに大きな影響を与えた「Z注目システム」に関するデモンストレーションやレクチャーを行います。カメラと身体を使って、実際に引込線の様々なオブジェクトに、Zで注目してみましょう。


日程:2017年9月23日(土)
集合時間:13:00-/15:00-
集合場所:blanClass展示スペース
展覧会場:引込線2017(埼玉県所沢市中富1862-1 旧所沢市立第2学校給食センター

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撮影/インスタレーション岡本大河+宮川知宙[28×6]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20170923/
https://www.facebook.com/events/1408639969218136/


会場内に複数のカメラを設置し、決まった時間にシャッターを押していく。そうして機械的に記録された写真の羅列は、その一日をどのような物語として映すのか。


日程:2017年9月23日(土)10:00-17:00
会場のいくつかの場所(倉庫の中や建物の外)で行います。

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岡本 大河 Taiga OKAMOTO

  • 1994年東京に生まれる。2013年武蔵野美術大学油絵専攻入学。主な展示、活動に、「穴が咲いた!穴が咲いた!」(新宿眼科画廊/2015)「the continent,八木と、」(シャトー2F/2016)「OOQO」(Space Wunderkammer/2016)などがある。
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宮川 知宙 Tomohiro MIYAKAWA

  • 1993年千葉に生まれる。2017年多摩美術大学大学院博士課程前期彫刻専攻入学。主な展示、活動に、「研究授業, 彫刻?, 石材デザイン」(blanClass/2017)「the continent,八木と、」(シャトー2F/2016)「OOQO」(Space Wunderkammer/2016)などがある。

9月16日(土)・23日(土)・24日(日)[ビーズのネックレスがほどけて]|うらあやか(寄稿)


「ビーズのネックレスがほどけて」というパフォーマンスは、複数人で伝言ゲームを行う、参加型のパフォーマンスです。


伝言ゲームとは子どもに人気のゲームで、文章や物語を伝聞してゆくことで最初と最後では内容が変わってしまうのをゲームの最後に把握しその様を楽しむというような、あのゲームのことです。このパフォーマンスでは、ある詩を会場のどこそこにて伝言ゲームを行います。伝聞による情報の分解、構築のタイムラグを参加者の身体を通して実験・執行します。以下ぼんやりとした作文失礼します。



私はよく、知らない人から道をきかれます。よほど道を知っている風に見えるのか、それともただ暇そうに見えるのかわかりませんが、とにかく本当によく道をきかれます。新宿の東口へ出ようとして一度南口へ出てからアルタ、アルタ、と唱えながら大回りしたり、電車はおろか高速バスやこの間なんかはついに飛行機まで乗り逃すような私に聞いても仕方がないのに、といつも思う。


それで私はというと自分がいつもそうするようにiPhoneで調べた乗り換えを読み上げ、道を聞かれればGoogle mapで調べて大通りを渡って正面の細い道を直進ですなどと、得た情報を横流しにするんですね。もしも彼らに間違った情報を流してしまっても、合っているかどうか確認するすべがないです。検索はできる限りやりますが、それでも、ということです。それほど私はGoogle mapを盲信しているとも言えるかもしれませんね。


思った通りにことが進まなければ彼は私のせいにするだろうか。Google mapのせいにするのだろうか。しかしGoogle mapもまた聞かれたことに持ちうる情報の蓄積から応答したにすぎない。などと、正しさが歪んだ箇所を探したかどうかは定かではないが、かくして私たちの身体は変身した。(空洞、デバイス、古びた貨幣、或いは壊れたビーズのネックレス。)



うらあやか

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@引込線2017
参加型パフォーマンスうらあやか[ビーズのネックレスがほどけて]
http://blanclass.com/japanese/schedule/201709162324/


内省が働く時、他者の視点が内にある。ここはそこになり、自分を点ではなく線で捉えることが可能になった。私よりも以前にいる彼女が私です。哲学において言葉が執行:performしていると考えられはじめたのは、現代以降になってのことだという。


日程:2017年9月16日(土)・23日(土)・24日(日)
時間:12:00-/14:00-/16:00- (1日3回、所要時間15分程度)
場所:引込線2017展覧会場内(埼玉県所沢市中富1862-1 旧所沢市立第2学校給食センター
http://hikikomisen.com/2017/access.html

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うら あやか Ayaka URA

  • 1992年神奈川県生まれ。相反する物事(例えば集団と個人、見る側と見られる側、過去と現在等)を反転若しくは攪拌する装置としての作品を目指す。主な個展にBallroom dance lesson(V54/香港)、The body dances freely(Art Center Ongoing/東京)主なグループ展にTERATOTERA2016 -involve- (東京)、PARTY(Art Center Ongoing/東京)など。

http://urayaka.jimdo.com

9月9日(土)加藤果琳[こことかそこの間に]のきっかけ

今週土曜日(9/9)、blanClass@引込線2017のゲスト加藤果琳さんのイベントが少し変更になりました。そこで、加藤さんが内容ときっかけを寄せてくれましたので、以下に掲載します。

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先月石巻を二週間近く旅した。


震災以降パタリとテレビで報道されなくなった被災地が、6年経過してどのようになったかを肌で感じるための旅だった。


実際に行ってみて、複雑多岐な被災地復興の現状、灰色の沿岸部、仮設住宅、多くの墓を目の当たりにした時、アートに何ができるのかと自身に問い続けた。


しかしそんなシリアスな思いを抱きながら歩いた街で出会った人々は、反比例してとてつもなくユニークだった。


被災地に来た有名人をひたすら隠し撮りする仮設住宅に住むおじいちゃん、名産であるホヤをただただ連呼する歌を歌うご当地アイドル、一匹5000円するカブトムシを500円のくじ引きにして売るおばちゃん、ボランティアから被災地に移住した野菜の話になるとテンションが異常に高くなる若者など挙げだしたらきりがない。そんな石巻でしか出会わなかったであろうユニークな彼らと私の間にはなんとも言い難い空気感と出来事が生まれた。


ふとそんな出会ってしまった出来事を、生まれ育った東京で同じく東京に住む人とフィクションやユーモアに再構成する創造性が必要だと感じた。それは絵でもいいし、小説でも劇でもダンスでもいい。そこまでしなくても共有するだけでもいいかもしれない。


もちろんまだ二週間しか行ってないという自責の念はある。しかしよそ者として記念すべき1回目の旅の新鮮さがまだあるうちに、身をもって体感したことを他者と体を通じて共有し、新たななにかを生み出してみたい。


語り手である作家個人が石巻で体験した珍エピソードを来場したお客さんと共有した後、それを元に絵、小説、彫刻、劇、映像、メディアアートなど様々なメディアに作品化する妄想を一緒にします。(もちろん話を聞くだけでも大丈夫です)


最終的にはそのプランを紙に書き留め、紙飛行機にして石巻に向かって投げるワークショップパフォーマンスです。出入りの参加は自由です。紙や色鉛筆、ペンなどがあるので好きな媒体で色々一緒に妄想しましょう。


かとうかりん
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★@引込線2017
パフォーマンス加藤果琳[こことかそこの間に]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20170909/


語り手である作家個人が石巻で体験した珍エピソードを来場したお客さんと共有した後、それを元に絵、小説、彫刻、劇、映像、メディアアートなど様々なメディアに作品化する妄想を一緒にします。(もちろん話を聞くだけでも大丈夫です)
最終的にはそのプランを紙に書き留め、紙飛行機にして石巻に向かって投げるワークショップパフォーマンスです。出入りの参加は自由です。紙や色鉛筆、ペンなどがあるので好きな媒体で色々一緒に妄想しましょう。


日程:2017年9月9日(土)11:00-17:00
場所:blanClass展示スペース
展覧会場:引込線2017(埼玉県所沢市中富1862-1 旧所沢市立第2学校給食センター

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加藤 果琳 Karin KATO

  • 1992年東京生まれ。2017年広島市立大学芸術学部彫刻専攻卒業。主な活動「みちのくアート巡礼キャンプ2017」(芸術公社、岩手、2017参加)「二枚の板に挟まれたビー玉のような出来事」(blanClass、横浜、2017)、「untitled」(広島芸術センター、広島、2016)、「スクランブルヒロシマ」(旧日銀行広島支店、広島、2014)などがある。

http://999999karin.tumblr.com/

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展覧会の基本情報↓

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引込線2017|美術家と批評家による 第6回|自主企画展
http://hikikomisen.com/index.html
https://www.facebook.com/hikikomisen/?fref=ts
info@hikikomisen.com

日程:2017年8月26日(土)- 9月24日(日)10:00-17:00
休場日:火曜・水曜
会場:引込線2017展覧会場
埼玉県所沢市中富1862-1 旧所沢市立第2学校給食センター
アクセス
http://hikikomisen.com/2017/access.html

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blanClass@引込線2017
ゲスト:小山友也/村田紗樹/阪中隆文/野本直輝/加藤果琳/関 真奈美/おしゃべりスポット実行委員会(奥 誠之/宮澤 響/橋場佑太郎)/うらあやか/関川航平/岡本大河+宮川知宙/及川菜摘/吉田裕亮(開催日順)
企画:小林晴夫/共同企画:小山友也/野本直輝/宮川知宙/宮澤 響

ASSEMBLIES(アッセンブリーズ)について|吉田和貴


次の土曜日のお昼から遅めの夕方までブランクラスで開催します。


所謂イベントでもなく、展覧会でもなく、トークイベントでもありません。


例えると、バックトゥーザフューチャー(🔙)のドクがタイムマシンを作るにあたって訪れたであろうジャンクヤードのような場になればいいなと思ってます。


二ヶ月に一度を目安に、各々が「自分では使い道がわからないが誰かにはバシッとはまりそうな何か」を持ち寄ったり、「これに足りない何かを探すためにとりあえず持ってくる」ような。


持ってくるものは「モノ」に限りません。アタマの中にあるアイデアでも大丈夫。もっと言えば身一つでも大歓迎です。


このアッセンブリーズが展覧会とか上演とかと同じような「ジャンル」の一つになれば相当面白いのではないかと考えています。


身軽で軽卒かつ当事者意識を持って来場されると楽しいと思います。


よろしくお願い申し上げます。



追記
こちらの動画で話しています。30分ほどです。ぜひ。↓

2017/6/25/ASSEMBLIES(アッセンブリーズ)/blanClass放送室


さらに追記
痛恨のスペルミス…NじゃなくてM…



よしだかずたか



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ASSEMBLIES(アッセンブリーズ)
http://blanclass.com/japanese/schedule/20170701/
https://www.facebook.com/events/1686978368263996/


出品:後藤桜子/吉田和貴 ほか


ASSEMBLIES(アッセンブリーズ)は、参加者が各々の関心やアイディアを持ち寄る不定期の集まりです。参加するアーティストやキュレーターは、興味のあるトピックや作品、調査資料について、展示、パフォーマンス、対話など参加者自身がふさわしいと思う形式で来場者にプレゼンテーションします。ASSEMBLIESでは、発想そのものを汎用に開いていくためのいとぐちとして実践し、対話や協働をとおした意図の転換や外部との連動によって与えられるその新しいファンクションを模索します。


日時:2017年7月1日(土)13:00 - 19:00
入場無料

flying nano school #00

flying nano school #00

flying nano school(彷徨えるナノ・スクール)、プレ・オープンです。2017年4月から、2018年3月まで、ナノ・スクールはヨーロッパで開催されます。4月はプレ・オープンとして、映像作家の杉本崇さんを招いて4月20日、LisbonのCalcada de St. vicente沿いのレストランで行いました。次回はまだ未定です。事後報告になってしまうかもしれません。何回かは事前に情報をお伝えしますので、ぜひご参加下さい。
(すぎたあつし)



The pre-opening of flying nano school ( nano school as a crawler). From April 2017 until March 2018, nano schools will be held in Europe. In April as a pre-open, we invited a video director, Takashi Sugimoto, on April 20th at a restaurant along calcada de St. vicente in Lisbon. The next time is yet to be determined. It may be a posteriori report. We can let you know informations several times in advance, so please join us.



A pré-abertura do vôo nano escola (nano escola como um rastreador). De abril de 2017 até março de 2018, as nano escolas serão realizadas na Europa. Em Abril, em pré-abertura, convidamos um diretor de vídeo, Takashi Sugimoto, a 20 de Abril num restaurante ao longo da calçada de São Vicente, em Lisboa. A próxima vez ainda está por determinar. Pode ser um relatório a posteriori. Podemos informá-lo várias vezes com antecedência, por favor junte-se a nós.

強い思い込みより形成される世界その居心地について|高山玲子

今日(blanClass放送室収録日:2017年6月6日)はどうもありがとうございました。


今日お話しした感じがあまりにも(緊張と人見知りも相まって…)まとまりなかったので、少しだけ補足させて頂きたくメールしました。


まず、わたしは子供の頃からどうも人とズレてしまって協調性にかけるんですね、人と同じことをやっているつもりなのに一人だけ怒られる、置いていかれる、乗り遅れる、わたしはわたしが見ている世界は皆とどう違うのか、どうして皆と同じように出来ないのか、一時期とても臆病になっていた時期がありました。


しかし今はですね、そんなことは知ったことではありません。多少人とズレて協調性がなくたってたいして人に迷惑をかけずに生きていけます。


それに他人が何を考え見て生きているかなんておおよそ興味ありません。その代わりと言ってはなんですがわたしはわたしの見ている世界、判断が正しいとは思っていません。なので、それを他人に押し付けることはしない、したくない。


ただ、今回こういったお話を頂き、何をしようと考えたところ、このわたしの思い描く世界と、他の人が思い描く世界がどう違うのか、並べてじっくり眺め見ることはできないだろうかと思いました。


例えば、わたしの見ている世界がわたしによって作り出されている世界だと(仮定)し、それを他人にパスした場合、わたしの物だった世界はどこに行くのか、また逆に他人の世界をパスされた時に、それをどう受けて外へ出すか、人は都合良く受け入れたり排除したり自分の世界にしてしまうのではないだろうか、どうなんだろう。


さらにそれらのやりとりをカメラで切り取りフレーム化することで新しい世界がもう一つ生まれる、それを眺める第三者が現れたら、これらを想像(創造)しているのは誰なのか、更に改めて映像でフレーム化されたものを観てみるとその場で想像していた物とは全く別の世界ができているかもしれない。


世界を作り出しているのはわたしなのか、あなたなのか、全く知らない誰かなのか、そういったもやもやっとしたものを少しばかりでも可視化して覗いてみることができたらいいなと思っています。




2017/6/7/高山玲子/blanClass放送室



たかやまれいこ


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ワークショップ/デモンストレーション
高山玲子[強い思い込みより形成される世界その居心地について]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20170617/
https://www.facebook.com/events/242984262846779/


小さい頃から思い込みが強かった。
ぬいぐるみと話し、好きな時に雨を降らせ、夢の中で見たことが現実になった。
わたしの世界はわたしによって作られる世界である。
わたしはわたし以外の世界を全て否定する。


それぞれの人の信じる世界についてなるべくそっと足を踏み込んでみたり、背を向けたりしてみたい。

日程:2017年6月17日(土)
開場:18:30 開演:19:30
入場料:1,600円(ワンドリンク付)

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高山 玲子 Reiko TAKAYAMA

  • 1980年京都府出身。俳優として活動する傍ら、映像作品の制作、舞台の作・演出、体操教室講師など、都度気の向くままに活動している。最近の活動は悪魔のしるし『蟹と歩く』同行者として参加。

http://natuchil.jugem.jp/