blanClassは毎週土曜日にワンナイトイベント+公開インタビュー「Live Art」に加え、平日の夜に眞島竜男、杉田敦、CAMPによる、トークやレクチャーのシリーズ「月イチ・セッション」を展開中。SNSなどを積極的に活用しながらその場で起こる作品未満の行為、発言、発信をオルタナティブに摸索している。
blanClassでの中村達哉は2010年以来、5回の出演のうち4回はダンサー、美術家、映像作家など、いろいろな形式のアーティストとのコラボレーションだった。blanClassに限らず、BankARTのレジデンス・アーティストとしても、それまでに獲得してきた自らの身体言語を維持しつつ、ダンスとは異なる言語で思考するさまざまアーティストとの対話を積み重ね、1つ1つの場を共有しながら、道場破りのようにコラボレーションを決行してきた。
そればかりか普段から、からだごと目のようになって、いろいろに仕掛けられた表現を、あるいは目の当たりにする風景を、ほどくように吸収してきた。そうやって何年か越しに課してきた、静かなトレーニングの成果は今年の2月にSTスポットで発表されたソロワーク「そこから眺める」に結集されている。
今回のblanClassでのワークショップは、中村達哉がさまざまなアーティストとの交流から発見した「見るものの脳に直接働きかける」特異な技と、からだを使って考えてきた経験とを最大限活かして、頭とからだを柔らかくして“かかわりの方法”を探っていく冒険です。
こばやしはるお