7月6日(土) ミルク倉庫+ココナッツ[それらはしっかりと結ばれていて、さらに離れたキャビネットに閉じ込められていますーそれでも、物は動かされ、音楽は演奏されます。]

 

f:id:blanClass:20190701203825p:plain

今週土曜日のLive Artは、ミルク倉庫+ココナッツが初登場。メンバーの何人かは、これまで、出演してくれたり、お料理を作ってくれたり、電気工事をしてくれたりとblanClassに関わりもあったりするのですが、ミルク倉庫+ココナッツとしてちゃんとお呼びするのは初めてのこと。

 

今回のイベントは展示+トーク&パフォーマンス。先日まで京都総合博物館2019年度企画展「タイムライン|時間に触れるいくつかの方法」というグループ展に出品した作品と同名のタイトル「それらはしっかりと結ばれていて、さらに離れたキャビネットに閉じ込められていますーそれでも、物は動かされ、音楽は演奏されます。」となっている。

 

ということなので、先日強行軍で、京都に行ってまいりました。

 

タイムライン 時間に触れるためのいくつかの方法 - 京都大学総合博物館

 

展覧会は、井田照一という作家が1962年から2006年に亡くなるまで、日課のように制作し続けた版画作品《tantra》とともに大野綾子、加藤巧、𡈽方大、ミルク倉庫+ココナッツらの作品が並置されたもの。

 

井田照一の《tantra》という作品も独特だが、博物館で展開される美術展というあり方も独特で、常設の博物展示と体験としてはつながっていき、結果的に展覧会がテーマとするところの、捉えがたい「時間」という概念に対する珍しい接触の機会になった。

 

ミルク倉庫+ココナッツの作品は2つのものが置かれた台座が5つ並んでいて、それぞれの台座の後ろには、「変化の工程」、「履歴の中抜き」、「現象の伸縮」、「物質の置換」、「未来の先取り」という表題のついたダイアグラムが貼られているとうもの。

 

あんまり詳しく説明していくとネタバレになりそう? と言っても、ちゃんと説明できる自信はないけれど…。一見関係の遠そうな2つのものをつなぎ合わせる図式が展開され、時間の経過で変化を遂げるものものが見せるであろう様相を想起させる仕掛け?

 

そして、問題のパフォーマンスですが、タイトルにある「〜音楽は演奏されます。」の部分が実践されるということのようで、「変化の工程」、「履歴の中抜き」、「現象の伸縮」、「物質の置換」、「未来の先取り」のパフォーマンスへの転換が試されるようです。


今回のblanClassの展示では、その京都での展示が再現されるので、京都には行けなかったという人はぜひ遊びに来てください。

 

こばやしはるお

 

ーー

 

【blanClass放送室】
7/6(土) のゲスト、ミルク倉庫+ココナッツによるリハーサル中の様子です。当日は12時から展示、夜19時半から、パフォーマンスとトークが展開されます。この動画は音声なしですが、もちろん当日には全てが明らかに!! 京都大学総合博物館の「タイムライン」展をお見逃しの方も、ぜひこの機会に!!

 

2019/6/30/ミルク倉庫+ココナッツ/blanClass放送室


2019/6/30/mirukusouko + The Coconuts/blanClass Broadcasting


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

展示+トーク&パフォーマンスミルク倉庫+ココナッツ[それらはしっかりと結ばれていて、さらに離れたキャビネットに閉じ込められていますーそれでも、物は動かされ、音楽は演奏されます。]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190706/
https://www.facebook.com/events/1587033398142924/


複数の事物や事象を引き合わせ、相互に射像させることで、今まで潜んでいた関係性を暴くことを展示において試みます。

日程:2019年7月6日(土)
展示:12:00〜
トーク&パフォーマンス:19:30~
料金:1,500円(ドリンク別)/500円(展示のみ)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2
---------------
ミルク倉庫+ココナッツ mirukusouko + The Coconuts
ミルク倉庫は2009年に結成し、2015年よりアーティストユニット・ココナッツが加わり、現在は7名でミルク倉庫+ココナッツとして活動している。メンバーは、宮崎直孝、松本直樹、梶原あずみ、篠崎英介、坂川弘太、西浜琢磨、瀧口博昭。メンバーそれぞれが、電子制御、映像、エディトリアルデザイン、土木系 技術、建築、音響、造園などの専門的な技能を有し、中世のギルドのように芸術家と技術者の線引きをしない組織形態になっている。2013−2016年、八丁堀にて「milkyeast」を運営。

主な個展に、「Chewing Machine チューイングマシーン」(2017/S.Y.P. art space)、「家計簿は火の車」(2016/3331 GALLERY)、主なグループ展に、「タイムライン − 時間に触れるいくつかの方法」(2019/京都大学総合博物館)、「清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE 2017 − 身体のゆくえ」(2017/岐阜県美術館)などがある。
http://milksouko.com