8月24日(土)田中功起[Netflix向けでもし撮影するときに僕がプランすること]

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今週土曜日のLive Artは、田中功起が2014年以来の4度目の登場です。
 
これまでの3回は、「不安定なタスク」というシリーズの参加型のイベントを行ってきたが、今回はまったく違って、企画会議とネットワーキングを兼ねたブレインストーミングのようなイベント。
 
なにを企てようとしているのかというと、Netflixみたいなネット配信番組として作品を制作できないかという提案?
 
 
田中功起作品は、そもそも経験するのに少し時間を有する作品作りをしてきたが、年々、その時間がより必要になってきている。
 
それは、もしかすると当然の成り行きかもしれない。作品が内容を抱えていけば、その内容はどうしても単純化が不可能なリアルな問題を巻き取ってしまう。
 
30年前ぐらいに友人たちが銀座のギャラリーで開催した政治性の強い内容の展覧会を見て、テレビなどで見るドキュメンタリーや教育的な博物館展示などと比べると情報量が少なくて物足りないと感じたことがあるのだが、それは最近では、劇場型の映画を見ても全く同じことを感じる。
 
最近になって情報の受け取り方が多様化してきたことにも理由があるように思うが、旧来のブロードキャスティングが培ってきた映像文法がネット上に開かれて、俄然面白みというか、可能性が広がっているように思う。
 
それに引きかえ、従来の芸術や娯楽鑑賞の方法は、その枠組みや限界に作品や内容自体が制限されて、先読み可能なメディアになってしまっているように思われてならない。
 
アウトプットの形自体の可能性を問うためにblanClassを始めたところも多分にあるので、また展覧会が持っている不自由さもなんとかしなければならない課題だけれど、これまでになかったアウトプットの方法を模索するのも、とても大事なことのように思うので、ここにきて、この企画はとても共感する。
 
一時、田中功起さんと一緒に先のことを考えてみましょう…。
 
 
 

こばやしはるお

 

ーー

 
【blanClass放送室】
田中功起さんとの放送室は今週金曜日(8/23)に収録・配信予定です。
 
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企画会議、ネットワーキング|
田中功起Netflix向けでもし撮影するときに僕がプランすること]
今回は、企画会議とネットワーキングのための場所を作ります。
 
例えば時間があって、美術館とネットフリックスの二者択一を迫られるならば、あなたはどうしますか。ぼくは間違いなくネットフリックスを見てしまいます。『アグリーデリシャス』を見たひとはいますか。そこには現代社会の抱える問題も(主に人種問題ですが)、それに対する多様な視点も(ホストはコリアン・アメリカンのシェフ、デイブ・チャンです)、あるいはユーモアの要素も(シリーズの中ではさまざまな映像的な手法がふんだんに使われてます)、そしてプラスおいしさ(のイメージ)もあります。フライドチキンをめぐる人種問題を、日本の観客は知っていたでしょうか。学びとおいしさのバランスがいい感じに盛りつけられていて、でも暗くとらえがたい問題もしっかりと包み込まれている。
 
近年のぼくの制作はどんどん長い映像を作る方へ向かっています。4、5時間ともなれば、そもそも多くのひとは避けるでしょう。展覧会の空間で見せることに、限界も感じます。長さ的にはネットフリックスのミニシリーズぐらいあるわけですから。そう、逆に言えば、映像配信サービスならば、その長さがあっても見るひとはいるはず。ひとつのシリーズとして作ればいいのかもしれません。
 
自分の制作方法も、アウトプットも含めて見直す時期にきています。
 
そこでまずはぼくの最近の制作プロセスについて話し(あいトリの新作『抽象・家族』を例にして)、そのあとにいま考えているアイデアをいくつか話してみます。アイデアを話ながら企画会議として、自由にみなさんと意見交換できたらいいですね。
 
せっかくなので、ぼくと仕事をしてみたいという奇特な方がいればぜひ気楽に来てもらいたいと思っています。ぼくはこうしてあまりおおっぴらに仕事の募集をしないので、いい機会のはずです。最終的に仕事に繋がるかどうかはわかりませんが、あせらずにお付き合いできればと思っています。映像制作のプロデューサー、制作現場を取り仕切るラインプロデューサー(映像だけでなく、演劇でも)、撮影監督、照明技師など、あるいは問題意識を共有できる社会学者や政治学者、建築家などなど。その場で名刺交換ができたひとは参加費の一部をキャッシュバックします。
 
ちなみにネットフリックスでの発表の予定も、来年以降の新作の予定も何も決まっていません。
 
日程:2019年8月24日(土)
開場:18:30 会議スタート:19:00頃から
料金:学生:1,000円/一般:2,000円(ドリンク別)
※入場料のキャッシュバックあり
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
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アーティスト。主に参加した展覧会にミュンスター彫刻プロジェクト(2017)、ヴェネチア・ビエンナーレ(2017)、リヴァプールビエンナーレ(2016)など。2015年ドイツ銀行によるアーティスト・オブ・ザ・イヤー、2013年ヴェネチア・ビエンナーレでは参加した日本館が特別表彰を受ける。主な著作、作品集に『Precarious Practice』(Hatje Cantz、2015年)、『必然的にばらばらなものが生まれてくる』(武蔵野美術大学出版局、2014年)、『共にいることの可能性、その試み、その記録-田中功起による、水戸芸術館での、ケーススタディとして』(グラムブックス)など。

Netflix向けでもし撮影するときに僕がプランすること|田中功起

 
ブランクラスでちょっと変わった集まりを企画します。一ヶ月後です。あいトリの話もしつつの企画会議です。ぼくの活動に興味あるひとはぜひ。キャッシュバックあり。→ 田中功起Netflix向けでもし撮影するときに僕がプランすること]2019年8月24日
 
——
 
今後、なんらかの形でぼくの制作を手伝ってみたいというひとも、単に興味あるだけってひとも。おそらく参加のハードルが高いので、少人数でお互いに興味あることを話しましょう。アート関係者だけではなく、映画や建築、社会学政治学、歴史家、研究者等々、もしくは学生も含めて、誰でも参加できます。
 
——
 
いや、もっといろんなひとがいるよね、演劇や小説、料理人、ケア労働者、いまはぼくと連絡が途絶えてしまった古い知り合いとか、しばらく仕事を一緒にしていないひとや、田中聖と間違えているひとや。。。おそらくこういう機会を設けることはもうないよ。
 
 
田中功起 koki tanaka (@kktnk) · Twitterより)
 
 
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企画会議、ネットワーキング|
田中功起Netflix向けでもし撮影するときに僕がプランすること]
今回は、企画会議とネットワーキングのための場所を作ります。
 
例えば時間があって、美術館とネットフリックスの二者択一を迫られるならば、あなたはどうしますか。ぼくは間違いなくネットフリックスを見てしまいます。『アグリーデリシャス』を見たひとはいますか。そこには現代社会の抱える問題も(主に人種問題ですが)、それに対する多様な視点も(ホストはコリアン・アメリカンのシェフ、デイブ・チャンです)、あるいはユーモアの要素も(シリーズの中ではさまざまな映像的な手法がふんだんに使われてます)、そしてプラスおいしさ(のイメージ)もあります。フライドチキンをめぐる人種問題を、日本の観客は知っていたでしょうか。学びとおいしさのバランスがいい感じに盛りつけられていて、でも暗くとらえがたい問題もしっかりと包み込まれている。
 
近年のぼくの制作はどんどん長い映像を作る方へ向かっています。4、5時間ともなれば、そもそも多くのひとは避けるでしょう。展覧会の空間で見せることに、限界も感じます。長さ的にはネットフリックスのミニシリーズぐらいあるわけですから。そう、逆に言えば、映像配信サービスならば、その長さがあっても見るひとはいるはず。ひとつのシリーズとして作ればいいのかもしれません。
 
自分の制作方法も、アウトプットも含めて見直す時期にきています。
 
そこでまずはぼくの最近の制作プロセスについて話し(あいトリの新作『抽象・家族』を例にして)、そのあとにいま考えているアイデアをいくつか話してみます。アイデアを話ながら企画会議として、自由にみなさんと意見交換できたらいいですね。
 
せっかくなので、ぼくと仕事をしてみたいという奇特な方がいればぜひ気楽に来てもらいたいと思っています。ぼくはこうしてあまりおおっぴらに仕事の募集をしないので、いい機会のはずです。最終的に仕事に繋がるかどうかはわかりませんが、あせらずにお付き合いできればと思っています。映像制作のプロデューサー、制作現場を取り仕切るラインプロデューサー(映像だけでなく、演劇でも)、撮影監督、照明技師など、あるいは問題意識を共有できる社会学者や政治学者、建築家などなど。その場で名刺交換ができたひとは参加費の一部をキャッシュバックします。
 
ちなみにネットフリックスでの発表の予定も、来年以降の新作の予定も何も決まっていません。
 
日程:2019年8月24日(土)
開場:18:30 会議スタート:19:00頃から
料金:学生:1,000円/一般:2,000円(ドリンク別)
※入場料のキャッシュバックあり
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
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アクセス:京浜急行「井土ヶ谷」駅の改札出て正面の信号わたりすぐを左折、一つ目の交差点を右折、二つ目の角を左折、三井のリパーク後ろ、blanClass看板がある細い段々を上がって右の建物2階
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アーティスト。主に参加した展覧会にミュンスター彫刻プロジェクト(2017)、ヴェネチア・ビエンナーレ(2017)、リヴァプールビエンナーレ(2016)など。2015年ドイツ銀行によるアーティスト・オブ・ザ・イヤー、2013年ヴェネチア・ビエンナーレでは参加した日本館が特別表彰を受ける。主な著作、作品集に『Precarious Practice』(Hatje Cantz、2015年)、『必然的にばらばらなものが生まれてくる』(武蔵野美術大学出版局、2014年)、『共にいることの可能性、その試み、その記録-田中功起による、水戸芸術館での、ケーススタディとして』(グラムブックス)など。

8月17日(土)大道寺梨乃[朝と小さな夜たち]

 

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夏休み明け第1弾、今週土曜日のLive Artは、大道寺梨乃が2度目の登場!
 
前回2016年11月にblanClassで発表した「これはすごいすごい秋」のとき
のコラムに…
 
〜〜
「すごい秋」というのは、大騒ぎした夏のお釣りで、秋には人生を一変させるようなことが起こるという、大道寺さんが彼女の周辺を眺めた実感が現れているのだそうだ。フライヤーに載っている序文にも「なつかしい未来のおはなし」と書いてあるけれど、予期せぬ未来の予兆が秋には棲んでいるのかもしれない。
〜〜
 
と、書いたのだけれど、実はその公演の時、お腹には赤ちゃんがいた。
 
本当に直前に、相談をされ、あまり無理をしないようにやりましょうというお話をしたのを覚えている。やっぱり「秋」はすごいのかもしれない。
 
そのあと彼女は旦那さんのエウジェニオとイタリアに帰り、1年弱してから生まれた女の子に「朝」という名をつけたのだそう。
 
今回の作品はその「朝」という娘に毎日歌って聞かせる日本語の歌のお話だ。
 
前回の作品は大道寺さんと大道寺さんの周りで起こる時系列では並び直せないような、いろいろなことをひとつながりのもののように綴ったような作品だったけれど、今回の作品は日本語とイタリア語と彼女とその娘との間で芽生えたそう簡単にはときほぐさないように絡まった関係についてのお話のようです。
 
だいぶ予約がいっぱいになってきましたが、まだ多少空きがあります。ご予約を希望される方はご相談ください。
 
 

こばやしはるお

 

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【blanClass放送室】
 
8/17のゲスト、大道寺梨乃さんと新作[朝と小さな夜たち]についてお話をお聞きしました。今作品はイタリアで制作、イタリア語で発表したパフォーマンスですが、ブランクラスでのバージョンは日本語が加わり、改変版になっております。
 
2019/8/8/大道寺梨乃/blanClass放送室
 
 
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パフォーマンス|大道寺梨乃[朝と小さな夜たち]
 
ちょうど2年前にこのイタリアの小さな街でママになった時、とても嬉しかったけどいろいろ不安にもなった。この小さな街でひとりきりで、どうやってこの子にわたしの母国語や自分の国のことを伝えたらいいのか? わからなかったから。しかも自分は日本人だからといって日本語や日本のことをなんでも全て知ってるわけじゃないし、むしろ寿司だってべつに握れない。だからわたしは日本語の子供の歌を毎日歌うことに決めたのだった、朝から晩まで、彼女のために。この「朝と小さな夜たち」は北イタリアのチェゼーナという小さな街で2019年の5月に発表された小さなパフォーマンスで、その街に暮らすわたしと、この街で生まれた娘の朝に毎日歌う、歌についてのお話です。(パフォーマンスはイタリア語と日本語で行われます)
 
日時:2019年8月17日(土)
開場:17:30 開演:18:00 
参加費:2,000円(要予約・ワンドリンク付)
定員:30名程度
言語:イタリア語 & 日本語
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
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予約方法:以下の内容でイベント前日までに以下のアドレスに送信ください。こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉大道寺梨乃[朝と小さな夜たち]予約
〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
〈アドレス〉 info@blanclass.com
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アクセス【井土ケ谷駅はエアポート急行も止まります!!
京浜急行井土ヶ谷駅横浜駅から下りエアポート急行で2つ目(約8分)、普通で5つ目(約11分)
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大道寺 梨乃 Rino DAIDOJI
1982年6月4日東京生まれ。俳優。劇団快快の創立メンバー。主な作品に「これはすごいすごい秋」等。自身や身の回りの人々の日常からつながる現代のファンタジーを軽やかに物語にし自身の体でリアリティーを持って表現する事に挑戦している。日本とイタリアを拠点に活動。 

オルタナティブであり続けたい(2019_8-9)

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blanClassはプレファブリックな建物。屋根も壁もとても薄く、猛暑日は冷房がほとんど効かないくらい暑くなるので、2012年から8月は夏季休業を取るのが恒例だったが、今年の10月は10周年記念とクロージング関係のイベントが中心なので、通常のイベントが9月だけでは収まりきらなくなり、久しぶりに8月も開けることにした。なので、このチラシは8月と9月分、10月分はあらためてということになった。

ちなみに10月最後のイベントは10周年記念イベントではなく、「ステューデントアートマラソン」の予定。このチラシを作成をしている現在、そろそろ応募の〆切が迫ってきているが、まだ応募者はちらほら…、でもまあ、ギリギリになってもなかなか埋まらないないのは毎度のこと、また今回も土壇場でジタバタするかもしれない。

(案の定、現在、追加募集中です。スチューデントアートマラソンvol.15の参加者を追加募集します! → http://blanclass.com/japanese/schedule/20191026_want_ad/

なぜラストイベントを「ステューデントアートマラソン」にしたかというと、ある意味で最もblanClassらしいイベントだと思ったから。そもそもこのステューデントイベントは、いろいろな教育の場で、なにかしら表現を始めてはみたけれど、自分の所属する専攻とマッチングがあわなかったり、卒業後、社会にすでにある、どういう専門にも、どんな領域にも、いかなる職場にも、ハマらないような気がする…。そんなステューデントたちが、一度今自分がいる場所から離れて、一息つけるような場をつくりたいという思惑があって始めた企画。

いまあらためて考えてみると、それは「ステューデントアートマラソン」だけのコンセプトというより、blanClass全体の運営理念でもあったと思う。

私は、いつの世も既存のどんなジャンルからもはみ出している表現や発言こそが「アート」なのだと信じているところがあって、意識的にそう主張してきたのだが、どんなジャンルからもはみ出しているという のは、端から見るととてもわかりにくい。その上その状態をキープするというのは至難の技、良くも悪くもどこかしらに収まってくるもの。そうなると 「アート」だということ自体に矛盾を感じる。

その昔大先輩に「お前に立つ瀬なんてねぇんだよ」といい捨てられたことがある。オルタナティブでアートな環境で育ってしまった私が、どんなに相反するような価値観にでも一定の共感を示すくせに、いちいち反発する様子を見て放たれた喝だった。その時の私は特別悪いことをしたわけでもなく「拠って立つ処がない」といった方が正解だった気もする。それがトラウマになったということもないけれど、未だどこにいてもアウェー感が拭えない。最近ではホームなはずのblanClassにいてさえ、浮いている気がする。

普通に考えたら、どんな活動でも、活動を進めていくうち、成熟というのか、主流になっていきたいと思うべきなのかもしれない。でも私の場合、どうしたってオルタナティブであり続けたいと願ってしまう。それって、確かに拠って立つ処が得られないということ。もうひとつというより、幼い選択なのかもしれない。                        

それでもどこかに収まることで、いろいろなものが失われてしまうことに納得がいかない。結局は10年を機に思い切ってリセットすることにした。そのリセットは「これでお終い」ではなく、これまで担った役割とは違うなにかの始まりであればと願っている。

 

小林晴夫(2019.8-9 チラシ掲載)

夏季休業のお知らせ

 
 
残暑お見舞い申し上げます
 
blanClassは、8月16日(金) まで、お休みさせていただきます。
 
次回のイベントは、
 
8月17日(土)大道寺梨乃[朝と小さな夜たち]
 
を予定しています。
 
 
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今後のLive Art
 
8月17日(土)大道寺梨乃[朝と小さな夜たち](要予約)
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190817/
https://www.facebook.com/events/653924028409112/
 
8月24日(土)田中功起Netflix向けでもし撮影するときに僕がプランすること]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190824/
https://www.facebook.com/events/2310363275845769/
 
8月31日(土)・9月1日(日)O,1、2人(外島貴幸+吉田正幸)[井田田回回田田土]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190831-0901/
https://www.facebook.com/events/856495114725300/
 
9月7日(土)few phew pur(フュー ヒュー ピュー)高山玲子+前澤秀登+新美太基+一野篤[ハイツ高山 ー エンドゲーム ー]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190907/
https://www.facebook.com/events/1101466266693816/
 
9月14日(土)武本拓也[人の前に立つ事を、例えば狩りを手がかりに考えてみる]★★SakSak #16
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190914/
https://www.facebook.com/events/2266108830308497/
 
 
 
9月28日(土)森田浩彰[先輩に学ぶミドルライフ·クライシス]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190928/
https://www.facebook.com/events/334484754161044/

7月28日(日)ASSEMBLIES(アッセンブリーズ)

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今週の日曜日は久々の開催「アッセンブリーズ」!!  

日頃、いろいろと考えを巡らせている中で、ふと組み上がってしまった、一塊のアイデア、作品やら企画やらに育て上げるには、もう一手間かかったり、もう一つ自分が手掛けるにはモチベーションが足りなかったり、もしかすると自分以外の人の仕事に組み込んだ方がより有効に働くかもしれないような、なかなか日の目を見ない無数の埋もれたアイデア群のことのことを「アッセンブリーズ」と呼んでいます。

そんなもったいない「アッセンブリーズ」を持ち寄って、日曜日の午後(そろそろ梅雨も明けていると良いのですが…)、お茶など飲みながら、ゆるゆるとアイデアを交換するのが目的のイベントです。

昨年の12月に行われた前回のスペシャル回では、普段より多くのプレゼンターたちが会場に集まり、それぞれとっておきの「アッセンブリーズ」をプレゼンし、盛り上がりました。

今回は通常の「アッセンブリーズ」に戻りますが、料金が投げ銭制になったことと、[13:00ー:お昼ご飯、15:00ー17:00:コアタイムと、少しだけタイムスケジュールが変わりました。お昼ご飯からの参加でも、コアタイムからの参加でも、ご都合に合わせてご参加ください。

もちろん、持ち込み「アッセンブリーズ」も大歓迎です。
 
 

こばやしはるお

 

【blanClass放送室】
この放送室は昨年の9月に開催したASSEMBLIES(アッセンブリーズ)のために収録した放送室です。ASSEMBLIESの中心メンバーの一人、吉田和貴さんにアッセンブリーズというイベントの目的、目指すところをお話ししてもらっています。
 
2018/9/21/アッセンブリーズ/blanClass放送室(昨年収録)


2018/9/21/Assemblies/blanClass broadcasting

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ASSEMBLIES(アッセンブリーズ)

ASSEMBLIES(アッセンブリーズ)は、参加者が各々の関心やアイディアを持ち寄る不定期の集まりです。参加するアーティストやキュレーターは、興味のあるトピックや作品、調査資料について、展示、パフォーマンス、対話など参加者自身がふさわしいと思う形式で来場者にプレゼンテーションします。
ASSEMBLIESでは、発想そのものを汎用に開いていくためのいとぐちとして実践し、対話や協働をとおした意図の転換や外部との連動によって与えられるその新しいファンクションを模索します。
 
出品:後藤桜子/吉田和貴/村上滋郎 ほか
 
日時:2019年7月28日(日)
13:00ー19:00 投げ銭
[13:00ー:お昼ご飯、15:00ー17:00:コアタイム
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
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アクセス:京浜急行「井土ヶ谷」駅の改札出て正面の信号わたりすぐを左折、一つ目の交差点を右折、二つ目の角を左折、三井のリパーク後ろ、blanClass看
板がある細い段々を上がって右の建物2階

7月25日(木)ー 27日(土)隅石有覽[耳をすまして、匂いをかぐ。その時、目に映るものは。]

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今週土曜日のLive Artは、写真家の隅石有覧が初登場。
 
7/25(木)〜27(土)の展示と、最終日の19:30からスライドショーを開催します。
 
隅石有覧氏は、blanClassではアッセンブリーズで、長年撮り続けている一、見とりとめのない日々のスナップなどを見せてもらったことがきっかけで、今回のイベントをお願いすることになったのだが、発表は久しぶりとのこと。
 
プロフィールでは、1999年より「埋まっていく記憶」と「行き違う共感」をテーマに制作を続けると書かれているが、特に写真や映像の作品を手がけている。
お話を聞いていると、カメラを持って日々の断面を記録、シャッターを切っていくことが、日課のようであり、また、それらの映像に再び触れることが、そこでの、より感覚に近いところでの経験の記録装置となっているという。
 
感覚の記憶は、撮られたイメージの中だけに封印されているというわけではなく、撮影行為自体が、記憶を閉じ込める引き金になっているらしい。その些細な感覚を取りこぼさないように、日々の撮影行為が続く…。
 
結果、大量になっていく、それらの写真や動画はインデックスもされず、もう一度眺めることさえ難しくなってくるだろう。ただ写真を眺めるだけの場所があって、無尽蔵に時間があって、いつまでも眺めていることができたなら、撮られたイメージにっとって、またしまっておいた彼の感覚にとって、一番幸福なことなのだろう。
 
それでも、彼が彼のためだけにある時間や場所であったらもったいないので、今回はそうして撮り溜めた写真や動画の(あくまでも一部を展示して、彼自身の頭と身体と撮影行為と映像と…の間に起こっていることを、展示やスラドショーをすることで、観客に開いてみようという試み。
 
開かれ解凍される記憶や感覚が、それを経験していないものたちにとって、どんな化学変化をもたらすのだろうか? 
 
 
こばやしはるお
 
 
ーー
 
【blanClass放送室】

今回の放送室は、川島剛さん(「写真を眺めるスタイドショー」企画)をお招きして、7/25(木)ー 7/27(土)のゲスト隅石有覧さんの写真、「記録することの執着」についてお話ししました。

 

2019/7/3/隅石有覧+川島剛/blanClass放送室


2019/7/3/Aran SUMIISHI + Go KAWASHIMA/blanClass Broadcasting



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写真/インスタレーション/スライドショー|
隅石有覽[耳をすまして、匂いをかぐ。その時、目に映るものは。]
写真を撮った瞬間のことは、不思議と忘れない。
正確に言えば、脈絡のある記憶として憶えているのではなく、感覚だけを憶えている。
その時の匂いや湿度、暑かったとか疲れていたとか。
主に鼻の奥の方で、そのことを感じる。
 
インスタレーション:2019年7月25日(木)ー 27日(土)13:00ー21:00(土曜日のみ19:00まで)
入場無料
 
スライドショー:2019年7月27日(土)19:30ー21:30
入場料:1,500円(ワンドリンク付)
 
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
 
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隅石有覽 Aran SUMIISHI
1999年より、「埋まっていく記憶」と「行き違う共感」をテーマに制作を続ける。